2009年 大晦日 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

2009年 大晦日


 2009年を振り返るとまさに不安・不満・混乱に満ちた一年でした。

 4月、北朝鮮によるミサイル発射とそれに続く核実験。防衛省で緊迫した時をすごしました。8月の総選挙を受けて政権交代。新政権は事業仕分けなど新たな手法で劇場政治を展開し、茶の間の注目を浴びましたが、一次補正予算の2兆9千億を執行停止したことにより景気は一段と冷え込み、円高進行とあいまって厳しい年の瀬となりました。


 一次補正をとめて、景気を悪化させてから2兆7千億の2次補正予算を組むことのわかりにくさでは、景気悪化に歯止めをかけられるでしょうか。税制改正でも政権内の混乱が続き、マニフェストから逸脱した結論に世論は困惑。社会の実情にあった政策に転換したほうが、我が国にとっては望ましいこともありますが、民主党が選挙目当てのなりふり構わぬマニフェストを作ったことがそもそもの原因であり、政策転換の説明責任は重いものがあります。

 日米関係は沖縄普天間基地移設をめぐって大変憂慮すべき状況にあります。県外移設の可能性を追求するといいながら、政権成立から100日の間、何一つ決めきっていない。否、決めないことを決めたというべきか。オバマ大統領に”Trust Me”と言っておきながら、翌日には「日米合意を前提とせず」として結論を先延ばしにする鳩山総理の姿勢は米国のみならず国際社会から信頼を失っています。

 2010年は日米安保50年という節目の年です。1960年6月、国会周辺をデモ隊が取り囲み騒然とするなかで、安保条約が承認され、以降半世紀の間、我が国と周辺地域は平和と安定を維持してきました。我が国の行く先を見据えた決断が今、鳩山総理にも求められていることを鳩山総理ご本人は認識していないようです。それとも「日米同盟の深化」を謳いながら、同盟を破棄して自主防衛の道をとるというのでしょうか。その胆があるならまだしも、「友愛」のもと中国の配下に甘んずることだけは断じて許されません。

 中国に143人の国会議員を引きつれ国家主席と握手をする朝貢外交、天皇陛下と習金平国家副主席との会見を無理やり押し込み、さらに陛下のお気持ちを勝手に推し量ることなど、もってのほかです。

 外国人参政権についても来年の国会には法案提出が予想されています。

まさに民主党政権によって国のかたちが歪められようとしている。その意味で2009年はまさに混乱の年となりました。混乱を許した我々も責任を痛感しています。来年は反転攻勢の年とすることをお誓いします。

どうぞ良い年をお迎えください。