臨時国会の開会 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

臨時国会の開会

選挙から2か月近くがたち、ようやく臨時国会開会式を迎えた。

午前中、議席、委員会の構成などが決まり、1時より天皇陛下をお迎えして開会式。

台風が近づくなか、国会正面前にならんで陛下をお迎え。開会式後、風雨が強まったとはいえ、しかしお見送りをする議員は数少ない。衆院も参院も。民主党議員も自民党議員も。。。やはりお見送りまできちんとしないと。


さて、午後3時より参議院本会議で総理の所信表明演説がおこなわれた。既に報道にあるとおり、冗長だが具体性に乏しい。感情的、感傷的だが、政策の中身が伝わってこない。

安全保障しかり。とくに懸案の米軍再編について「安全保障上の観点も踏まえつつ、過去の日米合意などの経緯も慎重に検証した上で、、、地元の皆様の思いをしっかりと受け止めながら、真剣に取り組む」??で、どうするのだ。今の状況は悪戯に地元を混乱させているだけではないのだろうか。ゲイツ国防長官が来日した際も、日米合意のロードマップが唯一の選択肢であるとして、この約束の着実な実施を強く求められている。悠長に構えていたらばオバマ大統領来日延期の事態も懸念される。

「無口なブラジル人」のくだりにも違和感を感じる。「絆」を論ずるのであればその中心、核心に「家族」があるべきと思うが、総理の唱える「友愛」には家族の価値が抜け落ちているのかもしれない。

「むすび」の部分も「偽らざる思い」は「思い」でよいが、隣国が急拡大する軍事力を背景に「友愛の海」から最大限の実りを囲い込もうとしている状況に対する危機意識の欠如は救いようもなく、「国民の生活が第一」と言いながら国民が乗った船そのものが沈められてしまいそうな状況にどう対処するのか、この国を守る総理の決意が見えてこない。