総理の被災地視察
26日に予定されていながら悪天候が続いたため延期されていた麻生総理の被災地視察がようやく実現。本日山口・福岡訪問となった。
10時30分過ぎに自衛隊機で宇部空港に到着した麻生総理に二井知事より災害状況の報告と、激甚災害指定や、被災者生活再建支援法の適用範囲拡大などの要望が述べられた。災害の全体像を把握するには空から鳥瞰するのが一番だが、今日は雲が低く、ヘリを使用することが出来ず、バスで防府市内国道262勝坂付近および特養ホームの土石流被害現場を視察した。
度々の報道でこの2箇所の状況は知ることが出来るものの、航空写真で確認できるそれ以外の広範囲にわたる土石流被害や地すべりの状況は地上からは計り知れない。まさに「爪あと」の如く何本も山腹がえぐられている様子はこの度の豪雨災害の威力がいかに強烈であったかを物語っている。山が耐え切れないほど、気候変動が大きくなっているということだろうか。経験だけを頼りにこれからの災害に備えることは難しくなってきている。
総理自ら視察されたことで、この災害の甚大さを理解いただいて、被災者の支援、復旧にも力を注いでいただけることを望みます。
(左)人命救助活動にあたった自衛隊・警察・消防などの各指揮官から報告を受け、ねぎらいの言葉をかける麻生総理。
(右)真尾の土石流現場では岩石やなぎ倒され流されてきた倒木が堆積。