マニラ アジア地域フォーラム-災害救援合同演習(ARF-VDR)
3日午後にカトマンズを発ち、バンコク経由で深夜午前4時ころマニラ着。午後から''ASEAN Regional Forum - Voluntary Demonstration of Response'' ARF-VDR開会式出席のためマニラ湾に面した会場に移動。
今回の合同演習には陸海空自衛隊から合計80人が参加しており、開会式にあわせて岩国航空基地から来ている第71飛行隊所属US-2救難飛行艇が、マニラ沿岸警備隊と海軍と連携して遭難者の救助デモンストレーションを行った。
US-2の着水は注目の的。ハッチからボートを降ろし遭難者を救助
救助活動終了後、US-2に引き上げる海自救難隊
ボートを格納して離水。
エルミタ官房長官
海上で船舶が遭難し、沿岸警備隊がまず駆けつけて乗員救助を行い、海軍艦艇がさらに救助活動を行うが、それでも間に合わないところに、US-2が飛来して着水し、ボートを出して遭難者を救助するという想定で行われ、会場で一番の注目を集めていた。
今回は訪問時間が限られ陸・空の自衛隊による輸送や医療支援などの活動を視察できず残念。すべてうまくゆくよう期待したい。
無事デモを終了した後、開会式では比国の官房長官により、ARF各国が連携して災害に備えることの意義についてのスピーチがあった。
左から桂駐マニラ大使、アメリカのマーシェルASEAN大使、ケニー駐マニラ大使
会場でUS-2のパネル展示の説明を受ける
陸海空・自衛隊指揮官と記念撮影
訓練視察後、国防省でサントス次官と意見交換。次官は3月に行われた日アセアン防衛当局次官級会合の際に来日、5月中にも再来日予定。気候変動、温暖化などによる大災害への共同対処の重要性、東アジアでの軍事大国の台頭、北朝鮮のミサイル・核・拉致問題、日比防衛交流など幅広いテーマについて有意義な意見交換をすることが出来た。