国籍法 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

国籍法

10時より本会議。18年度決算報告・質疑と、外為法承認案件と児童福祉法改正案に対する採決をおこなった。

12時より参議院政策審議会では国籍法改正について議論。国籍法改正については事務所にも沢山の御意見を頂戴しているところです。

最高裁の違憲判決を受けて、父母が婚姻関係になくとも父親(日本人)により認知された子は母親が外国人であっても届出により日本の国籍を取得することを可能にする法改正で、すでに衆議院を通過したものだが、虚偽の届出を防ぐための方策について本日議論が集中した。

外国人父母が自分たちの子の日本国籍取得のために、別の日本人を父親に仕立てて届出することが充分考えられ、これが例えば組織的に行なわれた場合の影響は計り知れないものがある。

父子関係を科学的に証明するためにはDNA鑑定がもっとも有効な手段だが、一方で我が国の家族制度は生物学的な関係のみで成り立っているものではない。また、DNA鑑定自体を細工(たとえばサンプル採取などにおいて)される危険性を考えると、単純にDNA鑑定を導入すればよいということではない訳です。

日本の国籍を得るということは日本人としての権利を持つと同時に、日本人としてのアイデンティティを持ちあわせるべきものだが、そうした日本人としての意識を醸成出来るような家庭環境かどうか、また認知した日本人の父親の養育義務についてどのように考えるかなど、慎重に議論すべき点が多い。こうした懸念を払拭できるように付帯決議や省令などに、虚偽の届出などの不正防止の実効的な措置を盛り込む必要があります。