アメリカ大統領選挙 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

アメリカ大統領選挙

アメリカの大統領選挙はオバマ候補の圧勝となった。8年間の共和党ブッシュ政権の後、来年1月にオバマ新大統領が就任し民主党政権となる。

オバマ候補の勝因としてまず指摘されているのは変化への期待が人種や経験不足に対する不安を上回ったことだろう。9月以降の急激な金融不安と国内経済の冷え込みが政権党である共和党に致命的なダメージをあたえたこともオバマ候補の優位を確実にした。しかし1月に政権を引き継ぐオバマ氏にとって国内経済問題は引き続き重くのしかかってこよう。日本や国際社会のためにも一刻も早く米経済の回復を期待したい。

新政権下、日米関係はどうなるのか。基本的にはオバマ氏も日米同盟の重要性を認識している。しかしながら、従来からの民主党の対中国のスタンスを考えると、アジアにおける日本の位置づけは相対的に薄くなることが危惧される。金融サミット出席のため訪米する麻生総理とは14日に会談する予定であり、麻生総理には我が国の果たしうる役割の重要性を大いにアピールしていただきたい。また対北朝鮮外交でも我が国の抱える拉致問題解決を重視するよう訴えたい。

国際社会、特にアジアの発展に向けて我が国がリーダーシップを発揮することにより、ブッシュ政権下の8年間に深まった良好な日米関係をさらなる段階に進めて行くことが重要だ。