自作自演。。。自爆 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

自作自演。。。自爆

 参議院財政金融委員会における額賀財務大臣の証人喚問は結局取りやめと決まった。当然の結果であるが、その経緯は茶番としか言いようがない。

 民主党は全会一致の慣例を破って証人喚問を委員会で決め、召喚状も発送された。しかし共産党が「間違いだった」とし、議長の円満解決の要請に基づき委員会の理事会で喚問取りやめが決まった。もとより守屋前防衛事務次官と額賀財務大臣を並べてどちらが正しいか(宴席に出たか出ないか)を証言させるというような安物ワイドショー的な興味本位で証人喚問すべきではない。前防衛事務次官を財政金融委員会に呼ぶことも筋は通らない。一方、財務大臣は委員会に常に出席しており、いつでも答弁を求めることが出来る。何故このようなことを仕掛けたかと言えば、テレビの視聴率が上がるように、民主党の人気が上がり選挙に向けて追い風になると読んだのであろう。

 しかし結局は財務大臣の宴席出席については他の出席者から裏づけを得られず、このまま強行すればかつての偽メール事件と同様の痛手を負うことが懸念されたことも取りやめに繋がったのか。「出席者の証言がある」「座席表もある」と言っていた強気はいったいどこへ行った。この責任をとるつもりはあるのか。

 自公民の議員会長と参院議長の会談後、民主党の輿石議員会長は「他党の意見に耳を傾けないのは横暴だ」と述べたとされる。慎重姿勢の他の野党に配慮したものと言うが、では与党の意見に耳を貸さずに委員会で強行採決したことはどう考えているのだろう。

 鳩山民主党幹事長にいたっては「全会一致でなければ出来ないのであれば、政治家の喚問は事実上不可能になる。延期するが、国政調査権の発動は積極的に行って生きたい」と発言している。全会一致としているのは議会の歴史の知恵である。政治家であれ民間人であれ、証人喚問がどれほど重いものであるか本当に理解しているとは思えない。