文教科学委員会 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

文教科学委員会

教育再生関連3法案について伊吹文部科学大臣に質問しました。
 


 


 


教員免許更新制について

1.教員の質の向上について:教職課程を修めていない者を教壇に立たせることになる特別免許制度と教育に対する高い専門性を求めることは矛盾しないか。

2.子供たちの教育には時間がかかるが、教員の質の向上にも同様時間もかかる。教職という専門性と社会人としての広い識見・常識・社会性が求められる。1020年先を考えて教員を養成してゆく必要性に対する政府の方針について伺いたい。

3.研修制度:10年経験者の研修のほかに、どのような研修制度があるのか。また、それらの制度がどれくらい教師の評価という面で活用されているのか。

4.10年ごとの講習は免許の更新にあわせて、最新の知識と技能を身につけることを目的に行なわれるが、これまでの各レベルで行なわれていた研修制度との整合性、位置づけは。

5.すべての教員が基本的に10年毎に30時間の講習を受けることで免許の更新がされる。一方、例外として、講習を受けなくて良い場合とはどのようなケースか。最新の知識技能を身につけているということをどのように判断するのか。結果としてどの程度の先生が講習を受けることとなると想定しているのか。

6.本来、教師たるもの常に最新の知識技能を身に着けるため日々研鑽を積んでおられるものと期待したい。教員評価制度との関係はどうなるのか。

7.昨年の中教審答申に、教員として必要な資質能力を責任を持って育成しているとは言いがたい教職課程が増加していることが指摘されており、このことが教員免許状が「希望すれば容易に取得できる資格」とみなされ社会的評価の低下に繋がっているとされている。実態をどのように把握しているか。

8.更新講習について、これを何処が行なうのか。問題とされるような教職課程をもつ大学は免許更新講習の実施主体となりうるのか。

指導不適切教員に対する指導改善研修

1.子供にとって良い先生にめぐり合えるかどうかは大変重要。指導不適切な教員については速やかに教壇からおろして必要な措置を講ずることが重要。具体的にはどのようなプロセスを経ることになるのか。

学校教育法:副校長その他の新しい職の設置

1.このたび設置される副校長、主幹教諭、指導教諭の役割について。教員が子供たちに接する時間を増やし、校長の負担の軽減につなげることが出来るか。

2.東京都において主幹の制度、運用などを見直すことが報道されていたが、全国にこの制度を導入してゆくにあたってこのことをどのように捉えているか。


3.教員の事務負担の削減策として、①副校長、主幹教諭などの設置や、②事務のアウトソーシングなどが議論されている。生徒と向き合う時間が足りない現状、先生の時間を少しでも作る仕組みを作ることが重要。副校長、主幹教諭はますます忙しくなってしまうのではないか。

4.学校の事務職員の活用について:事務職員についてはまだ充分に活用されていないという話もうかがう。重要な校務についてはそれこそ副校長や主幹教諭の役割かもしれないが、事務については先生の負担を極力軽減していただきたい。先生としての責任については生徒の指導などで果たしてもらいたい。教員は事務にどれだけの時間をとられているか。

5.高校には事務長が規定されているが、小中学校には制度がない。329日の中教審答申、「今後の教員給与の在り方について」においても、教育委員会の判断により大規模な学校や事務の共同実施組織に事務長を置くことができるように制度の整備を行うなど、事務処理体制の充実を図っていくことが必要である、ということが記述されている。アウトソーシングと併せて、事務長の設置も含め既存の事務職の活用を図ることを考えるべきではないか。

教育委員会について

1.教育委員会の重要性はますます重くなる。一部名誉職となっていたような教育委員の資質、教育委員長、教育長に求められる資質について大臣の所見は。

2.保護者選任の義務化が規定されたが、趣旨を伺いたい。

学校評価について

1.学校の評価は、学校自体や、教育内容、そこにいる先生、生徒、職員のみならず、その学校を支える地域、保護者、住民など、コミュニティ全体の力に因るところも大きいと考える。基本法第10条で保護者の教育に対する第一義的責任が明記されたが、現実にはその自覚のない保護者によって学校自体が困っているのも事実である。再生会議でも「社会総がかりで教育再生を」といっているが、家庭、地域を巻き込んで学校の評価を上げてゆく必要があると思うが大臣の所見を伺う

ボランティア活動について

1.教育再生会議による第二次報告においても、すべての学校段階における体験・奉仕活動の実施が提言されている。高校においてはボランティア活動を必修単位としているところもあり、学校教育の中にしっかり位置づけられるようになってきている。ボランティアを義務化するということに疑問を持つ向きもあろうが、若者の意識も高く、まず取っ掛かりとして学校でボランティア活動を組み込むことには意義があると思う。そこから生徒一人ひとりの意識が更に高まり、公共心や規範意識、社会性をはぐくむためには大切な取り組みと思うが、ボランティア活動を教育活動に組み込むことに対する認識を伺う。


2.地方の地域の力が落ちている。特に都市部の子供たちには地方での体験活動、農作業などを通じて農業の大切さなどを理解してもらうことも必要と思う。都市と農山漁村の交流を子供たちが中心となって進めることが大事と思うが如何。

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