森美術館で開催中の、村上隆の五百羅漢図展、見ごたえありました!
(とにかく圧倒される大作です!)
羅漢って、釈迦の教えを広めて人々を救済する聖人で、五百羅漢は500種の人々の苦しみを癒してくれるそう。
東日本大震災以降、日本に課せられた困難に対する癒しを、彼なりの方法で表した作品だそうです。
狩野派が描いた五百羅漢はもちろん、伊藤若冲、長沢蘆雪…などが描いてきたような、象や虎などのモチーフのデフォルメに、アニメの要素が加わってとってもキュート。アニメやマンガもデフォルメされた世界ですもんね。日本画って意外と日本人の絵画に関してのDNAに染み込んでいる部分多いのかな。
色彩の洪水だけど、絶妙なバランスで美しく、五百羅漢それぞれがなんか変態っぽくて妖怪っぽくてかわいくて、見ていて飽きませんでした。
五百羅漢図は、白虎、青龍、玄武、朱雀という4つで構成されていて、それぞれ縦3メートル、横50メートルもの大作!
これだけの大作をどうやって作ったのかも展示されていたのですが、全国の美大生を集めて、24時間シフト組んで作ったんですって。泣けます…。
(プロジェクトの資料の山)
今までそこまでときめかなかった村上隆さんですが、この五百羅漢図で心を許し、最後にあった彼のプロフィールを見てさらに興味が湧きました。
アニメーターになりたかったけどうまくいかず、藝大という旧態依然の場の中で模索しながら作品作ってきた方なんですね。今の美術界のスーパースターって感じだけど、そんな一面が。
また見に来たいなと思いました(^-^)
noa