2月28日(日)
部屋で読書。
宮沢賢治のことも少し書いたから今日は詩を。
でも、詩をただ読んだだけだと意味がよくわからないことがあるので、ブログで真似をしてみる。少しは宮沢賢治の気持ちが理解できるかもしれない。
今日はgoogleのart &cultureというアプリでとある画家の絵を見たりもする。もっと上手く使えたら、つい家でたくさんの時間を過ごしまいそう。
「冬と銀河ステーション」
そらにはちりのやうに小鳥がとび
かげらふや青いギリシヤ文字は
せはしく野はらの雪に燃えます
パツセン大街道のひのきからは
凍つたしづくが燦々と降り
銀河ステーションの遠方シグナルも
けさはまつ赤に澱んでゐます
川はどんどん氷(ザエ)を流してゐるのに
みんなは生ゴムの長靴をはき
狐や犬の毛皮を着て
陶器の露店をひやかしたり
ぶらさがった章魚(たこ)を品さだめしたりする
あのにぎやかな土沢の冬の市日です
(はんの木とまばゆい雲のアルコホルあすこにやどりぎの黄金のゴールがさめざめとしてひかつてもいい)
あゝJosef Pasternack の指揮する
この冬の銀河軽便鉄道は
幾重のあえかな氷をくぐり
(でんしんばしらの赤い碍子と松の森)
にせものの金メダルをぶらさげて
茶いろの瞳をりんと張り
つめたく青らむ天椀の下
うららかな雪の台地を急ぐもの
(窓のガラスの氷の羊歯は
だんだん白い湯気にかはる)
パツセン大街道のひのきから
しづくは燃えていちめんに降り
はねあがる青い枝や
紅玉やトパーズまたいろいろのスペクトルや
もうまるで市場のような盛んな取引です