学生時代、わたしの好きな人は学年中の人が知っていたといっても過言ではない。
学生時代といっても、小・中学生のとき。
もちろん、興味ない人には伝わっていなかっただろうけど、噂好きな人たちは、きっとみんな知っていた。
なぜなら、わかりやすいから。
すぐに顔に出るからね。
瞳はハート型。
だったみたいだし。
それに、手が触れれば顔が真っ赤になるし、好きな人に見られると逃げ出したくなってた。いや、逃げていたかも。
でも、思い出すだけで甘酸っぱい気持ちになるのは、何気に1人だけだな。
あの子、元気かな。
なんてことはいいとして、そんなにわかりやすいと困るから、ポーカーフェイスになりたかった。
感情を見えなくして、表現も小さく。
そうして今のわたしが出来上がったわけだが、どうしても、隠しきれないものがあった。
好きな人の前では、動揺しっぱなし。ビームも出ていたことだろう。それ以外は乏しかったけど。
あと、嘘も顔に出るから困る。
これじゃ、タヌキやキツネになれないじゃないか。
そんなわけで、おはようございます。
わたしのモテ期は、小学生がピーク。
*野田澤彩乃*