将棋界のサインは、毛筆で言葉と名前がポピュラー。

漢字一文字か、二文字か四文字熟語かが多い。
他に文章の人もいれば、詰将棋を書く人もいる。


写真は、昨日の長岡でのお仕事先に書いたものの中から3枚。


筆の入りが甘いとか、使い方がいかん
って言われそうだけど、それよりなにより、自分の名前って難しい。

小学校の書道の時間から何十回、何百回と書いてるのに、どうしてもうまく書けないし、バランスがずっと気に入らない。
お手本書いてもらってるのに。

名前を後から書くからかな。



棋士の中でも、名前が先派、字が先派で分かれる。
その理由は様々だけど、名前先派の人は


右利きだと墨が擦れて汚れるから、左から書く。


が、よく聞く理由。
でも初めて聞いて、妙に納得したのは


名前に価値があるから、先に書く。



確かにそれもそうなのだ。
サインが欲しい方は、字を求めているわけではなく、その棋士のサインが欲しい方も多いわけで、文字はおまけ。
という考え方もある。

だってわたしたちは、別に書のプロじゃないし、言葉を提供する立場にいるわけじゃないしね。


でも、色々な言葉を集めたい方も多いみたいだし、棋士も何種類も言葉のレパトリーを持っている。
トップ棋士で、サインの機会が多い人は特に。


ちなみに、わたしが言葉から書くのは、学校の授業で半紙に書く順番がそうだったから。

手も、紙につけないで浮かせるし。
だって、学校でそう習ったんだもん。
書家だった、おばあちゃんにもだけど。