誠正閣(ソンジョンガク)の扉の前で、小さな騒ぎが起こった。チェ内官が慌てた足取りで近づいた。
「それはどういうことだ?世子邸下(セジャチョハ)がまだ御起床(キチム:くしゃみ)されていらっしゃらないとは。」
「はい。もうすでに卯時(午前五時~七時)になろうとしているのに、その気配がございません。」
「おほっ、これはまったく(イゴ チャム)。」
チェ内官が不安そうな表情で寝所の扉を見つめた。世子邸下(セジャチョハ)にお仕えしてから、このようなことはただの一度もなかった。酷い不眠症を患われていらっしゃる邸下(チョハ)は寅時(午前三時~五時)前には間違いなく御起床されていた。言葉なくチェ内官の心配が他の内官たち(ネグァンドゥル)や尚宮たち(サングンドゥル)にも伝わったようで、皆の表情が暗くなった。
「摂理(ソプリ)が一度中へ入ってみられるのはいかがでしょう?」
誰かの言葉に、チェ内官の皺がさらに深くなった。しばらくためらっていた彼が、寝所へと向かって声をかけた。
「邸下(チョハ)、小人(ソイン)チェ内官でございます。」
何の返事もなかった。もともとが鋭敏すぎる方なので、これくらいの声であれば、早々に反応されるはずなのに。心配はことさら大きくなった。躊躇っていたチェ内官が、扉の前で守る門番へと目配せした。やがて、静かに閉まっていた部屋の扉が音もなく開いた。
薄明るい青い夜明けの中に浸っている中に、チェ内官が入った。そして、チェ内官はいつよりも穏やかな顔で目を閉じているヨンを見た。
「邸下(チョハ)、お休みですか?邸下(チョハ)。」
「騒がしいな。」
忙しく騒ぐチェ内官の言葉に、ヨンが言った。暫く沈黙が流れた。その沈黙を破ったヨンが、低い声でチェ内官を呼んだ。
「チェ内官。」
「はい、邸下(チョハ)。」
「今日はもう少し休みたい(ぐずぐずとちょっと休みたい)。」
驚いたチェ内官が、両目を真ん丸に見開いてヨンをじっと見つめた。
「邸下(チョハ)、もしや、どこか具合がよろしくないのでしょうか?御医(オウィ)を呼びますか?」
「いや。ただ・・・・・。今日は布団の中で休んで出たくないのだ。」
「・・・・畏まりました。」
ずっと几帳面に生きてこられた方だけに、お疲れなのだろう。
一日くらいをお休みになられたからといって、大事になることはない。ヨンの気持ちを汲んだチェ内官が後ろへと下がり、部屋を出て行った。部屋の扉が閉まると、ヨンは閉じていた目を開けた。注意深く振り返ると、掛けていた布団をはがした。すると、ヨンの傍には、仔猫のように丸まって眠っているラオンの姿があった。
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おはよーございます♡
ここまで朝アップしたくて(*^^*)小説を楽しんで下さっている方、いつも良いね、コメント、メッセージありがとうございます♡いつも更新が不定期で申し訳ないな~と思いつつ・・・( ;゚─゚)ゴクリ
ついてきてくれてありがとうございます♪
起きてこない世子!!!!
これは事件!!!!!!!一大事!!!!!!!!!!
オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ
世子に仕えて初めて、起きてこない世子の、穏やかな寝顔を見たチェ内官・・・
「うるさいな。」
心配してるのにヨンに言われ(笑)
(;´Д`A申し訳ございませんーーーーー
「たまにはぐだぐだとして無駄な時間を過ごしたい。」 (訳ね、直訳はこんな感じ)
(°д°;)なななんんと!!!!
いつもいつも正しい世子邸下の言葉に驚きながらも、あっさり下がるチェ内官
(ラオンのこと・・・何も思わなかったのかな?昨日は引きずって連れ去られたチェ内官なのに(笑))
パタンー
扉が閉まるや否や・・・
そぉっと・・ラオンの方に向くヨン。・・・・♡♡
がばっと布団を捲って出て来たのは・・・
子猫のように丸まったラオン!!!!可愛いッ!!!!!(画像欲しかった!!!!!!!ないっ(笑))
~~
あ。(察し)
ちょっと現代へタイムトリップ・・・
なんでこんなに可愛いって、額を無意識に撫でちゃうくらいだもんね~
触れちゃうよ~☆つい、ね~(笑)
可愛いんだもん~(笑)(笑)
~~
な~んにも知らず、暖かい布団の中で眠るラオン♡
「・・・・・。」
ヨンはどんな瞳で見つめてるのかな♡