しばらくして、病気の鶏のように、上下にこっくりしていたラオンの頭が、床へとこつんとつんのめった。自分のこつんに驚いたラオンは、がばっと上体を起こした。彼女はヨンの様子を慌てて確認した。
寝返りを打っていらっしゃるけど、今度も目は覚められなかった様ね。
ふぅ。安堵のため息をついたラオンは、ふと頭を打った床へと目を向けた。
あれ?ここにどうして枕が?
枕のおかげで頭を床にぶつけることを防ぐことができた。枕がなければラオンの額が痛いと言うよりむしろ、ゴンッという音でヨンの熟睡を邪魔してしまうところだった。
それにしても、枕がどうしてここにあるんだろう?もしかしたら花草邸下(ファッチョチョハ)が寝返りをされたときに偶然枕がこちらの方に転がって来たのかもしれない。
偶然起きたにしては疑わしいことがなくはなかったが、それ以外にこの状況を説明できる方法がなかった。ちらっと、ヨンを横目で見たラオンは、こっそりと枕を抱き寄せた。もしかしたらまた眠ってしまうこともあるかもしれないし、そしたら、床に頭をぶつけてしまうかもしれない。余計な騒音で平穏にお休みになっていらっしゃる世子邸下(セジャチョハ)を起こしてしまうかもしれないから。
申し訳ございませんが・・この枕だけ、お借りいたします。
寝ているヨンの後ろ姿にぺこりと頭を下げると、ラオンは借りた枕を頭がぶつけそうな位置に、そっと置いた。それから、一刻もしないうちに、彼女はまた、こっくりこっくりとし始めた。それから間もなく、置いてある枕に頭を押し付けたまま、深い眠りへと落ちてしまった。
後ろでごそごそとする音を聞きながら、眠っているふりをしていたヨンは、目を開けた。ラオンの側へと近づいた彼は、口元に笑みを浮かべて言った。
「ホン・ラオン。」
「・・・・・。」
「ラオナ。」
彼の呼び声にも、ラオンはぴくりともしなかった。呼吸を規則的にしているラオンの姿は、赤ん坊のように天真爛漫だった。その疲れた眠りを邪魔したくなかった。ヨンは窮屈そうな姿勢で伏せているラオンを注意深く抱き上げた。そうして、布団へと、そっと寝かせた。少しだけ寝返りをうったラオンは、やがて、真綿の蒲団の中で、溶けたように寝入ってしまった。ヨンは深い眠りに落ちたラオンをぼんやりと見つめ、その横で向かい合って見ながら横になった。
「コイツ(ニョソク)、ただの一度も素直に言うことを聞いたことがないな。」
言うことを聞かない幼い弟に言うように、ヨンは眠っているラオンの鼻を痛くないくらいに、そっと弾いた。
「んんっ。」
夢うつつでも、ラオンは鼻先をくしゃっとさせた。その可愛らしい姿に、自分でも気づかぬうちに、笑いが出た。まさにその時、ふわり。か細い重みが、彼の胸の上に力なく降りかかった。突然の感触に、ヨンは視線を自分の胸の下へと移した。夢うつつのラオンが、自身の腕をヨンの胸の上にのせたのだ。
「畏れ多くも・・・・・。」
ヨンの口からは文句が出て来た。吐き出した言葉とは違い、動作はとても注意深いものだった。もしやラオンを起こしてしまうのではないかと、ゆっくりと、その細い腕を横へと降ろして置いた。
男である者の腕がどうしてこんなにも細いのだ?
なんとなく心の片隅が不機嫌になり、ヨンは無意識に眉間に皺を寄せた。しかし、次の瞬間、ヨンの眉間に描かれた皺がさらに深くなるような事件が起こった。ころん。まるで、小さな小石が転がるように、ラオンの小さな頭が枕の上に転がり込もうとしたのか、たちまち温もりを求めて、ヨンの脇腹の間にもぐりこんでしまったのだ。
「お・・・それ多・・・くも・・・。」
ラオンの丸い額が、ヨンの顎あたりに来て当たった。
「本当にとんでもない奴だ。」
横に視線を落とすと、ラオンの眠っている姿を見つめながら、ヨンはぶつぶつと言った。畏れ多くも王世子(ワンセジャ)の脇に潜り込む宦官だと。誰かに見られでもしたら大騒ぎなことだった。
しかし・・・・暖かかった。一度も感じたことのないこの穏やかな感覚に、ヨンは自然に笑みを浮かべた。
どうしてコイツだけにはこんなにも寛大でいられるのか。
低くため息をついたヨンは、静かに目を閉じた。ラオンの温かい体温のせいなのか、しきりに眠気が襲ってきて耐えることができなかった。すぐに眠りについてしまう姿は、ずっと不眠症に苦しんでいた者とは信じられない程だった。
*************************************
こっくりこっくり・・・・
・・・・・静かになった・・・・・
・・・・・・だから言ったのに・・・
ぜんっぜん言うこと聞かない奴め! (・・・ぼそ)
・・・・・
(笑)
なんでこんなに可愛く見えるんだ?
そっとそ~~~っと・・・。
自分の布団へ・・・・・(笑)
(まだあきらめてなかった!!!!(笑)(笑)≧(´▽`)≦しつこいっ!!!)
腕を自分の胸の上に置かれただの・・・
脇の下にもぐりこんだだの・・・
「畏れ多くも!!」
文句言ってみるけども・・・・
超気をつかって小声・・(笑)みたいな
しかも、男のくせに腕が細すぎることに、なんか不機嫌な世子!
(今までの生い立ちでそうなったんだと考えるとせつなくなったんだろね~)
呑気に眠るラオンの寝顔に、自分も眠くなっちゃった~~~♡♡
不眠症でも一発!!ラオン♡
気付いた?(笑)
「ラオナ」
って、呼んだね(笑)(笑)(笑)どさくさまぎれに(笑)
まぁ・・・・
女だとは気づいてないけどね。
ボゴム君!ハッピーバースデー♥♡(*´艸`*)
こ~~~~~んな、甘い夜を過ごしてぐっすりおやすみください~~~~♡♡
お友達に教えてもらって、すごくボゴム君ファンの方のブログを見せてもらったの!
例年よりも、ボゴム君、お礼ツイの時間が早かったんだってねо(ж>▽<)y ☆
さっすが!!!!!!!気付きませんでした!!!!
早くにお礼ツイも終えて・・・・
楽しい時間を過ごしてるといいですね~~~~(人´∀`*).。:*+゜゜+*:.。.*:+☆
ドラマとかで忙しくなる前の最後の時間でもあるしね♡(*'-'*)エヘヘ