二十.主上殿下の返書(4) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

「今度新しく入って来たと?」

パク淑儀(スクウィ)の声が物静かに、美しく聞こえた。美しいのは声だけではなかった。拳くらいしかない顔に、整っている目、鼻、口は、目をパッと引くほどの絶世の美女ではなくとも、善良で美しいところは、見れば見る程魅力的であった。世の中に染まっていない純真な瞳のせいだろうか?パク淑儀(スクウィ)の年齢は、今年三十二だというが、見たところ、二十代前半だと言ってもおかしくはないほどに、幼く見えた。桃の花が美しく飾られた、桃色のタンウィを着たパク淑儀(スクウィ)は、少女のような微笑を口元に浮かべたまま、ラオンをじっと見つめた。

ラオンは、パク淑儀(スクウィ)に向かって頭を下げた。

「ホン・ラオンと申します。」

「そう。ホン内官。これからお願いしますね。」

「お願いですって?それはどういうことでしょうか?どうぞ命じてください。お受けいたします。」

「ありがとう。」

頭を頷かせたパク淑儀(スクウィ)がラオンの後ろにいる中年の尚宮(サングン)を見つめた。

「オ尚宮(サングン)」

彼女の目配せに、オ尚宮がすぐにラオンの傍へと歩み寄ると、書簡が入った封筒を差し出した。

「これを大殿(テジョン)へとお持ちしなさい。」

「お伝えするだけでよいのでございますか?」

「それは・・・・。」

暫くパク淑儀(スクウィ)の様子を窺っていたオ尚宮は、一呼吸置いた後に、言葉を続けた。

「返書も受け取って来るように。」

「返書をということですね。」

その時、二人を見守っていたパク淑儀(スクウィ)が、釘をさすように、しっかりと言った。

「必ず返書を受け取って来るように。分かりましたか?」

「畏まりました。」

もう一度頭を下げたラオンを、パク淑儀(スクウィ)が穏やかな顔で見つめた。しかしその様子を見守っていたオ尚宮はどうしたことか、ただ暗かった。

後ろ足でパク淑儀(スクウィ)の居所を後にしたラオンは、首を傾げるしかなかった。集福軒(チプボクホン)は主人の性格をそのままに、そっくりであるかのように、綺麗で暖かな雰囲気だった。建物を飾っている絵や花が、初秋の趣きをそのまま醸し出していた。ところが、おかしなことに、集福軒(チプボクホン)を守っている女官や宦官たちの表情は暗かった。口の端を下に向けたまま、建物のいたるところにいる彼らの顔から、笑顔は全く見ることができなかった。この殿閣の中で笑っているのはただ、パク淑儀(スクウィ)一人だけだった。

陰気な顔一色の集福軒(チプボクホン)を後にしたまま、ラオンは、煕政堂(ヒジョンダン)へと足早に向かった。

 

 

***

 

 

集福軒(チプボクホン)から茶も冷めない距離に位置している煕政堂(ヒジョンダン)は、その威勢から格別だった。煕政堂(ヒジョンダン)の大門の前を守る守門将(スムンジャン)の気勢が鋭く、小刀のようにラオンを突き刺してきた。その殺伐と睨みつけてくる目つきに、自然と気が引けたが、だからと言って、書簡を伝えに来て、そのまま戻るということもできなかった。

ぐっと拳を握りしめたラオンは、声を高めた。

「淑儀(スクウィ)媽媽の書簡をお伝えさせていただきに参りました。」

「淑儀(スクウィ)媽媽の書簡?」

ラオンの言葉に、じっと考え込んだような守門将(スムンジャン)は顔を思い切り顰めた。そして、長いひげに覆われた口からは、一言流れ出て来た。

「またか?」

「はい?」

問い返したが、それ以上の答えは帰っては来なかった。その代り、面倒そうな様子を隠さず出した目で見ている守門将(スムンジャン)は、すぐに傍にいる兵士(ピョンサ)へと小さな声で命を下した。守門将(スムンジャン)の命を受けた兵士が大門の中へと一目散に走って行った。再び戻って来た兵士の後ろには、濃い緑色の官服を着た、大殿(テジョン)宦官が、こぶのようについて出てきた。

「淑儀(スクウィ)媽媽の書簡を持って来たと?」

傲慢に顎を上げた大殿内官がラオンへと聞いた。

「はい。淑儀(スクウィ)媽媽から、主上殿下(チュサンチョナ)へ差し上げる書簡です。」

ラオンは懐に入れていた白い封筒を大殿内官へと手渡した。

「分かった。」

白けた表情で書簡を受け取った大殿内官が背を向けた。その後ろ姿へと向けてラオンが急いで叫んだ。

「淑儀(スクウィ)媽媽から、返書を受け取ってくるように申し使っております。」

背を向けて歩いていた大殿内官が、頭を振り向かせた。

「なんだと?」

「淑儀(スクウィ)媽媽から、必ず主上殿下(チュサンチョナ)の返書を受け取ってくるように申し使っております。」

「面倒な・・・・。」

ラオンの必死の叫びに、大殿内官は小さい声で愚痴をこぼした。しかし、すぐさま固まったような硬い表情で言った。

「分かったからここで待て。」

そう言い終えると、内官は中へと消えて行った。

「ふう。」

やっと一息ついたラオンが、長いため息をついた。いっぱい緊張していたせいだろうか、全身がコチコチに硬直してしまいそうだった。

 

 

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韓国の方(重要な中年以降の脇役の方々の)の年齢って・・・・分からない・・・。

 

淑儀(スクウィ)媽媽は30台・・・この方は一体何歳なんでしょうか?(;´▽`A``

いつも思うんですが(笑)韓国ドラマの配役の年齢設定・・・

 

例えば、この淑儀(スクウィ)媽媽は32歳だけど、20代前半に見えるんだ・・・誰かな?と思ったら・・

30台って、ソン・ヘギョも35歳、で、20代に見えますよね・・・?てことはあの人辺りが似合うのかな(笑)(笑)

 

 

メッセージもコメ返しもできずすみません・・・(><;)

すっご~~~く、楽しみに見させていただいているんですが・・・ほんとに時間的によゆうがなくて・・

(;´Д`A

 

ちょっと自分の中で、落ち着いて眠れる時間を確保頑張るのが正直やっとです・・★(; ̄ェ ̄)

 

今の生活に慣れるまで、ゆっくりペースをお許しくださいね!!コメントもメッセージも徐々に返します!!

 

こんな辺鄙なブログまで来てくださり、いつもありがとうございます(→o←)ゞ