「お?キムヒョン!キムヒョン!」
朝早く眠りから覚めたラオンは、驚いた声でビョンヨンを呼んだ。大梁の上からむくむくと頭をもたげているビョンヨンに向かって、ラオンが目を輝かせた。
「キムヒョン、これ、キムヒョンがしてくだったのですか?」
注釈がついた書籍をひらひらさせて、ラオンが尋ねた。
「それぐらいのことで人が寝ているところを起こすのか?」
「それくらいのことだなんて!何て言っていいのか分からない程のことです。」
ラオンは最高と言うように、ビョンヨンへ向かって、両手の親指を立てて見せた。
「面倒な奴。」
ビョンヨンが呆れた顔で首を回した。
「キムヒョン。」
「・・・・・・。」
「キムヒョン。」
「なんだ?」
「私はキムヒョンが本当に好きです。」
「・・・・・・・。」
ビョンヨンの肩が小さく揺れた。
「私はキムヒョンが本当に好きです!」
ラオンは資善堂に騒々しく叫び声を上げた。
「面倒な奴が悪だくみまでするのか。」
やがて我慢できなくなったビョンヨンが、不愛想に呟きながらラオンの方を振り返った。
「お?」
まさにその瞬間、ラオンの口から、もう一度声が漏れた。
「今度はまたなんだ?」
「キムヒョン、笑っていらっしゃいました。」
「・・・・・・!」
俺が笑ったと?まさか?
ラオンの言葉にビョンヨンは顔に浮かべた微笑を一瞬で消してしまった。
「キムヒョン、笑ってください。笑うとそんなにも格好のいい方がどうしてお笑いにならないのですか?」
「嘘くさい賞賛はその辺にしておけ。」
「本当に残念です。」
「何が?」
「キムヒョンの笑顔を私一人しか見ていないことです。巷のお嬢さんたちが見なければならなかったのに。きっと、そうなったら、皆大声を出して大騒ぎするでしょう。」
「・・・・そう変わらん。」
依然として冷ややかなビョンヨンの態度に、ラオンが人差し指を立てて真剣に話した。
「私のお祖父さんのおっしゃることには、人は幸せで笑うのではなく、笑えば幸せになるのだと。私が言いたいのは・・・・。」
「・・・・・。」
「キムヒョンが幸せなら嬉しいです。」
「・・・・・俺はそんな資格のない奴だ。」
ビョンヨンが低い声で呟いた。
「そんなことがあるわけないじゃないですか?幸せになるのに何の資格が必要なのですか?」
抗議するように叫んだが、背を向けたビョンヨンには何も聞こえていないようだった。
「キムヒョン。」
ビョンヨンの広い背中が、今日はもっと寂しそうに見えた。ラオンは彼の周囲を纏っている風の香りが、この瞬間、もっと強く感じられるようだった。
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「キムヒョン!私、キムヒョンが本当に好きです!」((o(´∀`)o))
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「あまりカッコいいことをラオンの前でしないでくれ。」(  ̄っ ̄)
「・・・・・。」( `-_ゝ-)
ヨンがこの場にいなくてよかった(笑)
それでなくても『お前のキムヒョン』『お前のキムヒョン』根に持ってるのに(笑)
( ´∀`)σσ
ビョンヨンの影のあるかっこよさ!!!!
さり気ない優しさと、それを包むツンデレ!!!!!
この先ず~~~~っと、かっこいいんです(((*ノд`*)