ヨンを見送ったビョンヨンが、資善堂の中へ入ったのは、それから一時間後のことだった。部屋の中に入ると、机に顔を埋めているラオンの後ろ頭が彼の視界にこびりついた。
「ホン・ラオン。」
ビョンヨンは、膝を曲げたままラオンの顔をじっつ見つめた。外から、ラオンとヨンの会話を全部聞いていたため、ラオンを眺める彼の目つきが、以前とはずいぶん変わっていた。このような不毛な宮殿で生き残るために、こつこつともがいている奴が、今日はさらに痛ましく感じられた。
「おい。ホン・ラオン。」
ビョンヨンはラオンの肩をそっと揺すった。
「タニや、ちょっとだけ待って・・・・・。お母さん、どうにかして会いに行くから、ちょっとだけ…・待っていてください。」
ラオンが低く寝言を言って顔を背けた。その姿に、ビョンヨンは独り言を呟いた。
「・・・・なんだ?壯元(チャンウォン)になると大口を叩いたくせに、その間に眠ったのか?」
疲れもするはずだった。この小さな身体で、早朝から夜遅くまで小走りに過ごすのだから。それだけか?最近は寝る直前まで本と格闘していた。ビョンヨンは、ここ数日間、ラオンが勉強していた本をじっと見下ろした。
暫くの間、ためらっていた彼が、突然、細筆を手にした。以前は筆が自分の腕だと思うほどだったのに、いまは、全く新しいもののようにぎこちないだけだった。ビョンヨンは、首を回して眠っているラオンの顔を見つめた。どんな夢を見ているのか、ラオンがにこにこと笑った。おそらく、夢の中で懐かしい家族たちと再会した様子だった。その姿に、ビョンヨンは、ぶっと笑ってしまった。
この小さい奴は、家族を守るために、こんなにも必死になっているのに、こんなものが何だとこんなに執着しているのだろうか。
やがて、決心を固めて持っていた細筆を、はばかることなく動かした。ラオンが小さな頭を使いその意味を解釈するために苦労している孔子様の言葉が、一気に理解しやすいように、解釈されていった。
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ラオン、疲れて眠っちゃったのね。
こんな子が苦労人って知ったら・・・
守ってあげたくなりますよね・・♡
理由あって持てなくなってた筆が持てるようになったビョンヨン・・。
本当にツンデレ男!!!!!о(ж>▽<)y ☆
しかも、揺らしながら、起こすに起こせず肩を揺らすあたり・・・
こういうのきゅんきゅん♡しちゃいます(`;ω;´)
ほんと、ずっとビョンヨンにはやられっぱなしの心臓!!
最後までビョンヨン捨てがたく・・ラオンがヨンを好きでもなんとかならんかのハッピーエンド期待するくらい、好きなんですよね♡(_ _。)
普段は大梁の上。固定ポジション(笑)のビョンヨン♡
彼が本当にかっこよくて!!絶対はまっちゃうから♡ビョンヨンの応援お願いします(*´ω`*)♥