十八.おかしなこと(2) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

「その時のことでしたら、間違いなく事故でした。花草書生もその時そうおっしゃらなかったですか?それがただ突発的な事故だと。」

一瞬、ヨンの表情が一変した。彼の顔に満ちていた悪戯な笑みが消え、代わりに寂しげな微笑だけが残った。

「本当に覚えていないようだな。」

突然、彼の姿が砂のように消えていった。

「花草書生(ファッチョソセン)?」

驚いたラオンは、周囲を見回した。

その時、再び一筋の風が吹いてきた。花草書生の姿が薄れた代わりに、他の人の姿が浮かび上がった。大梁の上に上がったまま、チッチッと舌を打つ男。

「面倒な奴(サンガシン ニョソク)。」

「キムヒョン!」

どうしていきなりキムヒョンが現れたのかしら?

疑問が浮かびながらも、ラオンは嬉しそうに彼を呼んだ。その瞬間、一筋の風が吹いてきて、ビョンヨンの姿さえも、分散させてしまった。

「キムヒョン?」

すごく驚いたラオンが周囲をきょろきょろと見回した瞬間、風に散ったヨンとビョンヨンが、華やかな花びらとなって彼女を柔らかく包んだ。

 

 

 

***

 

 

「キムヒョン!花草書生(ファッチョソセン)!」

ラオンは目を大きく開いた。眠気で朦朧としたままの視線で、彼女はぼんやりと天井を見つめた。がらんとした大梁が目に入った。彼女の全身をふんわりと包んでくれた華やかな花びらは、どこにも見えなかった。

「あぁ、少し居眠りをしちゃったみたい。」

手の甲で涙をぬぐいながら、ラオンは思い切りあくびをした。

「ふぁぁぁ・・・・・・ふぁっ!」

「やっと起きたのか?」

思い切り伸びをした瞬間、どうしたことか、向こう側からいきなり乳白色(ユベクセク)の顔が突き出した。花草書生だった。ラオンは、身の毛のよだつほど美しいその顔を暫く眺めてみた。そうしてから、両手で目をこすった。

「まだ寝ぼけてるのかな?」

「寝言がひどいのだな。」

あ!夢じゃなかった。本物の花草書生だった。

ようやくどういう状況なのか分かった。講經(カンギョン)試験の勉強を準備して、勉強している途中でちょっと居眠りをしてしまい、その間に花草書生が資善堂を訪れて来たのね、などと考えながら目だけを瞬かせたラオンは、満面の笑みを浮かべた。

「お久しぶりにお会いしますね。」

久しぶりに会う花草書生だった。ちょっと前に夢で彼を見たところだったので、嬉しさは一層さらに大きかった。

それなのに・・・。私、花草書生!なんて寝言を言ってなかった?

ラオンはヨンへと振り返って聞いた。

「もしかして・・・・いつ来られたのですか?」

「お前が、『お前のキムヒョン』と私を恋しがって探している時から。」

ヨンが平然とした顔で答えた。

「・・・・・・・!」

よりによってそんな時にそんな夢を見るなんて。

隠れられる穴があったら入りたい気持ちで、ラオンは頭を垂れた。しかし、そんなラオンの気持ちなど分かるはずがないように、背後に近づいたヨンは、腕を伸ばして机の上の書物を指さした。

「この文章・・・・。」

「はい?」

「この文章の意味解釈が間違っている。」

「そうなのですか?」

頭を下げたままだったラオンが、頭を持ち上げた。

 

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久しくいらっしゃらなかったのに・・そんな夢を見ているときに来なくても~~~~~!!!!

『お前のキムヒョン』と、私を、恋しがっていたぞ?

『お前のキムヒョン』とな。

まだひっかかってるキムヒョンとの関係(笑)