十六.彼らが生きる世界(13)一部訂正済み | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

白露が近づいてきた。朝夕と、草の葉に霜がつくと思っていたら、いつの間にか涼しい風が吹き始めた。

「不通(プルトン)!」

今日も違えることのない声が召喚内侍教育場を揺るがした。

チン内官は、無表情でラオンをじっと見つめた。かなり英明な子だったが、全ての面でほかの子たちよりも不十分だった。まぁ、確かにそれもそのはず。他の召喚内侍たちの大半は、十歳になる前に宮殿に入って、内侍になるための教育を受けてきたのだ。しかし、ラオンは十七、決して若くはない歳に宮殿に入り、教育を受けているので、他の者たちよりも遅れを取っているのは当然だった。

「このままでは百年が過ぎても正式な内侍になることはできないだろうな。」

不通の紙をラオンの額につけたチン内官は厳しい一言を最後に、教育場を離れた。

「頑張ります。」

もちろん、そんなにしてまで正式な内侍になるつもりはなかった。ただ、言葉の通り借金を返済する三年間だけ、頑張るという意味だった。貴人に融通してもらったお金を返済さえしたら、宮殿を出るつもりだった。その時まで耐えればいいのだ。

チン内官が去るや否や、自分の世を迎えたマ・チョンジャが声を高めた

「不通を取った者たちは皆私に着いてまいれ。」

「今日は庭を回らなくても良いのですか?」

トギがぎこちない笑みを浮かべながら聞いた。

「兵曹(ピョンチョ)で人が必要だという。」

短い言葉でトギの口を塞いでしまったマ・チョンジャが教育場を出ると、うんと士気の萎えた召喚内侍たちがその後ろに続いた。

「私たちも行きましょう。」

ラオンがトギについて兵曹に向かって足を運ぼうとした時だった。遠くに一群になった人々がどっと押し寄せている姿が見えた。そのざわついた勢いに、兵曹に向かっていた召喚内侍たちが、一方のわきへ退いた。不思議そうな視線で彼らを見ていたラオンが、トギに聞いた。

「あの人たちは一体何ですか?」

「まだ知らなかったのか?」

「何のことですか?」

聞き返したラオンに、トギが小さな声で囁いた。

「実は、これは秘密なんだが、ホン内官だけは知っているべきだな。」

秘密だと言っているが、トギが知っている以上、もはや秘密ではないと言うことは、ラオンがよく知っていた。しかし、囁く声と表情がとても真剣だったので、首を縦に振った。やっと安心したようにトギが話を続けた。

「彼らのことだけど・・・公主殿(コンジュジョン)の人たちだよ。」

「公主殿の人たちですか?」

「そう。」

「ところで、なにかあったようです。雰囲気が動揺して見えるのが尋常ではないようです。」

「やはりホン内官の観察力は分かっているな。まさに見た通り。」

「どうしてあんな風なのですか?」

「それがだよ、公主媽媽(コンジュママ)がどこかの名門家のお坊ちゃま(トリョン)と書簡を送り合っていたとか。」

「・・・・・。」

「ところが、突然そのお坊ちゃんから書簡が途絶えたので、お可哀想な私たちの公主媽媽がついに恋煩いにかかられたんだよ。」

この話は、前にトギのおしゃべりでよく知っていたものだった。しかし、トギはラオンが知らない新しい話をもう一つ、聞かせてくれた。

「それで少し前に、公主媽媽が、そのお坊ちゃんの屋敷に人を送ったんだと。すると・・・・。」

「すると?」

「公主媽媽が書簡を送った者は実は、その名門家のお坊ちゃんではない、他の者だというんだと。一言で言うと、代筆者が恋文を公主媽媽へと送ったということだろう。」

「・・・・・・。」

自分もそのようなことで飯代を稼いだ前歴があるので、咎める心に、ラオンは口を閉じた。そんな中、トギの話は続いた。

「公主媽媽が激怒するのも当然だ。畏れ多くも、ご自身を愚弄した者が誰なのか、探すよう厳命を下された。」

「どんな悪党なのか、肝っ玉が大きいですね。畏れ多くも公主媽媽にそのようなことをするなんて。」

「本当にその通りだよ。」

「ところでその代筆者、捕まったらどうなるのですか?」

「さぁ。恐らく二つの内一つ選択しなければならないだろうな。」

「二つの内の一つとは?」

「絞首台にされるか、打ち首になるか、二つに一つ。」

「気の毒に。」

白馬(しろうま:ペクマ)の尻なのか、白馬(はくば:フィンマル)の臀部(尻の部分)なのか・・・・つまりは、首を絞めて殺されるか、首を切ってころされるか、どうせ死ぬのは同じということだった。私の人生も気の毒なものだろうが、その代筆者が誰なのか、本当に気の毒になった。

 

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代筆者・・・・

(苦笑)・・・

 

さて。。恋煩いの公主様ってどんな方なのでしょう?

*****

追記です★

 

コメントありがとうございました!ここ、解釈が難しくって!

 

原文はこうなります。

 백마 엉덩이나 흰말 궁둥짝이나 ,목 졸려 죽거나 목 잘려 죽거나 , 어차피 죽긴 매한가지였다.

 백마 も、흰말 も、白馬です。

엉덩이 は尻

궁둥짝 は臀部、つまりは尻の部分。

 

つまりは、日本語にするとどちらも一緒なんですね★表記は違えども、つまり、罰での殺し方は違えども殺されるのは変わりないっていいたいわけですね。

 

すみません。私が一度読んで辞書で調べても分からなくって、後にしようと思っていたことを忘れてアップしていました。意味がわからなかったですね!