門から出たところを、刺客に囲まれてしまった世子、チョンウン、ソンの三人。
「お前たち、何者だ!」
チョンウンが二人の前で剣を抜き構える。
世子をお連れするように命じられたというゴン。世子がここだとどうやって突き止めたのかと聞くチョンウンに、邸下だけが来ればいいとだけ答えるゴン。
ゴンの掛け声で四方を取り巻く資格たちは矢を放ち、ゴンが剣でそれを跳ね除ける。
「やめろ!」
と言いつつ、世子が身を挺してソンを庇うのを見て、ゴンの目に、その世子の恰好をした男が庇うソンが、玉碑(オクベ)を持っていることに気付く。
「師友(サウ)」に助けを求める世子に、チョンウンは世子が大丈夫な時に逃げてくださいと言う。
チョンウンの掛け声で、矢の放たれる命令と同時に逃げた世子。
すぐにゴンは屋根の上から世子とソンを追いかけ、屋根から剣を振り下ろす。
チョンウンの倒した刺客から刀を抜いていた世子が、それに太刀打ちし、ソンを庇うのを見るゴン。
剣が世子に届こうとした瞬間、その刃先はチョンウンに止められ、チョンウンが中心に戦う。
チョンウンが剣に倒れた時、世子がそのチョンウンに向かうゴンの剣を止める。
「世子を連れて行くと言っただろ。私が行くから剣を下ろせ!」
仮面をつけてそう言う世子に、ゴンは、横で玉碑(オクベ)を握りしめて倒れているソンを見て、
「あっちが世子だ。」
と言う。
おびえているソンに向かって、
「連れていけ!」
と命じた瞬間、矢がゴンの背から飛んできて、ようやく禁軍別将(クングンピョルジャン)と兵の到着に、危機は脱する。
~~
「父上。会堂へ行く時間です。」
ファグンの父、ウジェがテモクを部屋に呼びに来た。
その部屋の中から、
「なんで答えてくれないんですか!」
という娘の声が聞こえ、中に入ると、
「早く約条(約束)してください!ね?」
ファグンが辺首会長テモクに何かねだっているところで、慌てた父が止めに入った。
その父を止め、ファグンに問う祖父テモク。
「この祖父がどうして世子を殺してはいけないというのだ?言ってみなさい。」
「では世子を助けてくださいますか?」
「私がいつ、世子を殺すと言ったのか?」
しかし、その言葉に顔を少し緩めたファグンに、すかさず、
「生かすとも言っていない。」
そう言う祖父に、気を改めると、
「世子邸下は、偉大な王になられます。」
はっきりと言うファグン。 (ファグンって、いい意味でも悪い意味でも、自分の気持ちだけに真っ直ぐなんだろうな・・と思い始めた。)
「だから?」
「お爺様がおっしゃったでしょう?この茶器が朝鮮ならば、茶は民で、ここにある茶葉は王だと。
私たちはこれを持つ主人になるのだと。」
その言葉に、口角を上げるテモク。
「だけど・・ですよ。腐った茶葉の茶なんて、美味しくないじゃないですか。」
その言葉に、そうだな。確かにそうだとさらに嬉しそうに笑うテモク。
虎を殺すのはバカなやり方で、獣を飼いならすのが賢いやり方だと。その言葉に、
「いいえ。賢いのは、その心を掴むことです。」
と答えるファグン。
「どうしてそう思うのだ?」
テモクの問いに、
「一度心を掴んでしまえば、もしも餌がなくなっても離れて行くことはしないですから。
それこそが一番賢いやり方でしょう?」
と、笑顔で答えるファグン。
「お爺様、私が世子邸下の心を掴めば、どうされますか?」
その問いに、世子をものにしてみろと言うテモク。
「さぁさ、飲まれてください。」
ハン・ギュホと、パク・ムハが、酒を持って、揚水庁の建築(?)について関わった老人を調査していた。
なかなか口を割らない老人に、なんとか口を割らせようと、今までさんざん酒を奢ってやったのにと意地になるムハと、冷静に、命に関わることだと分かっていたら飲まなかったという老人。息子や孫まで関わって来ると。
「用水経路を造る時、水路を変えたのは間違いないですか?」
「そうだろう。」
老人が答えた。民が乾きで死ぬのを見て苦しんだが、証言はできないと。
その様子を、辺首会の刺客が見ていた。
老人の言葉に、それを今望んでいるわけではないと答えてやるギュホ。
あなたやあなたの家族の安全が確実に保障された後、その時には証言してくれるかと頼むギュホ。
「邸下・・いや、世子邸下が送られた方ですよ。」と、ギュホのことを伝えるムハ。
その言葉に、こんな老いぼれの話が聞きたいというのであれば、また来いと伝える老人。
刺客がいないかを確認するチョンウンに、チョンウンの腕の怪我を見て、申し訳ないと言う世子。
私を傷つけはしないと思っていたというその言葉に、自分は世子の警護武士なのだから、二度と世子が自分を助けようとなどしないでくださいと言葉きつく言うチョンウン。
「私の・・警護武士になってくださるのですか?」
その言葉に、嬉しそうに表情を緩める世子。
照れくささを隠すようにそっけなく、禁軍別将(クングンピョルジャン)以外は信じないように言うチョンウン。そして
「ここで待っていてください。分かりましたか?」と。
その言葉に、
「はい。師友(サウ)」
と、素直に返事する世子。それから、不服そうにできないかもしれないがしっかり守っていろとソンへと伝えるチョンウン。
言葉がきつかったことで、ソンを気遣い、
「自尊心のとても高い方だから。お前に怒っているわけではない。私に怒っているのだから、気にするな。」
と、優しくソンへと言ってやる世子。
他の家臣のように、教えられてもいないのに背を屈めて、世子の後ろに控えていたソン。
「どうして俺みたいなやつに、そんなにも良くしてくださるのですか?」
とおずおずと聞くソン。
「イ・ソン。お前は、私に初めてできた友達だから。」
考えこむこともなく、さらりと答える世子。
「私と同じ名前の友達だから。
復讐も諦めて、私だけを信じてここまで着いてきてくれた、友達だから。」
この言葉に、どこか表情の変わるソン。
わずかに・・嬉しそうに頬を緩める。 (そりゃ、この時代、どれよりも階級の低い白丁身分であるソン。父が言っていたように、その身分だけで馬鹿にされ、殴られても誰にも文句も言えない扱いだったはずなので、この世子からの言葉は、世子という身分でなくとも、感動したでしょう・・と、歴史的にも、父があんな風になった後だってこともあって、すっごくこのシーン、じんとしました。何回も言うけど、いい場面なのに画面がぱっと切り替わりすぎたり、なんかもったいないんですよね・・音楽効果とか・・ストーリーや歴史背景的にはもっと感動できるはずなのに~~!!)
~~
地図を卓上に広げ、印をつけるギュホ。
「長年に渡って辺首会が買ってきた土地だ。」
ギュホが言うと、揚水庁一つの水を満たすために用水路を変えたのかと問うムハ。
確認した分はこれだけだが、梅雨や干ばつの時期も一ヶ所だけに集まり、他には水がいかないようになっているとギュホがいうと、そのせいでどれだけ高いお金を払うことになるのかと憤るムハ。
「辺首会が揚水庁の後ろにはいたんだ。」
納得するギュホ。
~~
夫の死を悲しみ泣きわめくソンの母を、横に土の上に座り込み、必死に慰めるカウン。(これも両班の子女ではありえないですよね。世子同様、身分を全く関係なく接する優しい子ですね。)
そこへ村の人たちがやってきて、揚水庁へ行くと騒ぎ出す。どれだけ多くの命が奪われたか、と、動物ではなく人なのだと。(これ、ごめんなさい。この当時はありえない台詞ですよね。身分制度がない今から見ると、その平等性は訴えて然りですが、この時代、生まれながらに身分が決まり、それに染まり切っているので、このような発想って知識や学もなく働いている奴婢たちには本人からはなかなか出ない発想ですよね・・むしろ言えない。両班に妻子を殺されても売られても、文句を言うだけで殺される時代で・・。世子やカウンが訴えるのは、物語的にとても面白いですが・・。ウボ先生の元、考えを学んだんでしょうか・・でも、ウボ先生も、辺首会には手出しするなって考えのような人だからな~・・あ、でもジャンヌダルクも革新派の人だから、そんな発想もちゃんとできる人もやっぱりでてくるのかな・・!ごめんなさい。勝手に思った私の感想です・・。)
その声に、行こう!!行こう!!!と騒ぐ人々に、
「何もしちゃいけない!」
叫ぶウボ。そんなウボに、
「先生。イ・ソンが、父の復讐をしに行きました。イ・ソンただ一人に行かせるのですか?」
カウンが悲壮な声を上げたが、
「ただ、貴重な命を守ってくださいと言っているのです。」
ウボがカウンや人々に落ち着いた声で言った。
「どれだけの人が彼らを止めようとして死ぬことになると思うのですか?」
彼らが水だけで人を殺すこと、また、何人行ったところで、間違いを認めることはありえず、さらに悪化させるだけだと声を荒げるウボ。それでも行くのか?と。無実の人々の命を危険にさらしてまで行くのかと問うウボ。
~~
辺首会の集会では、テモクが静かに怒っていた。
「世子を見失っただと?禁軍別将(クングンピョルジャン)が来たからと。仇にしたくない奴だ。だが、ゴン。お前は辺首会最高の刺客だ。世子の顔を確かに見たのか?」
テモクの言葉に、謝りつつ、
「白丁の姿をしていましたが、世子の玉碑(オクベ)を持っていて、他の警護たちが警護するのを見、世子で間違いないと思われます。」
そう伝えるゴン。(完全にソンを世子と思っているのですね。)
「その警護武士たちは私たちが世子の顔を知っているとは知らないということであろう?」
薄気味悪く笑うテモク。
「漢城府(ハンソンブ)參軍(チャムグン)が、世子の命で揚水庁を調査しています。」
チョ・テホ(揚水庁の長)が報告をすると、
「世子の命だと?」
テモクが、再び顔色を変えて聞いた。まだ確信はないようだが、建設に関わった者に会っていたと報告するテホ。許可がもらえるなら急いでその目を摘み取ると言うテホ。
偽物の世子は何をしているのかという問いに対して、密室にて隠されているという。あとの2人のことは調べてみると。
世子の命で調査しているだと・・呟くテモク。
「世子は精神面が弱いと言っていたな?」
と、確認するテモク。対して、それを王も心配していると答える臣下。
「二度とこんなことが起こらないようにしなければならないように、王命で確かに罰を与えてもらわなければ。」と。
「王命ですと?」
驚くホ・ウゴン(キャスト図見て調べないとわけわかりませんよね・・・)に、
「王も私たちも、守ってはやれないと言うことを分からせないとでしょう。」
そう言いながら、世子を探し出すのではなく、自分から来るようにおびき寄せるのだと。
~~
たくさんの松明の火を持った兵たちが列を作って入って行く。 (どこよ・・・(・・;)本当に場面が分かりにくいと思うのは私だけ?)
その様子を密かに見守るチョンウンは、その中に堂上官チュ・ジンミョンがいるのを目にする。
王に対して、その堂上官が、世子の命で漢城府(ハンソンブ)參軍(チャムグン)が揚水庁を調査している事実を知らせる。王命で彼らを捕まえ、世子の名を偽って使った罪で罰してくださいと王に向かって進言するチュ・ジンミョン(辺首会テモクの右腕となる人物)。
それは一体どういうことかと顔を顰める王に、
「世子邸下のお命と、揚水庁は一致しているのに、邸下が揚水庁を叩くとは・・。」と、揚水庁と世子の命を同じに扱うとは脅迫しているのかと王も凄みますが、世子邸下を辺首会に入団させてくださいと言うチュ・ジンミョン。
偽物を送ったり、辺首会に立ち向かうような王にさせないようにと。そんなことをすれば、王だけが傷つくのですと。調査に協力している石屋も証言すると思っているでしょうがすぐに消すと警告をし、イ・ソンと名乗って世子の偽物をしている者もまた今夜すぐに消すと。その言葉通り、まさに殺される二人。もう一人も(誰?王側の人ですよね)、どこに姿を消したか分からなくなると言った上で、殺してしまう。
そのうえで、王に、どうか強くなり、世子を守ってくださいと言う。
~~
葬式に出たムハとギュホ。誰も奴らを罰することができないから堂々と殺すんだと憤るムハ。声大きく「揚水庁の奴ら!!今すぐ!!」などと文句を言っていると、その頭を後ろから思い切り小突く者がいた。ウボだ。
やめろと言っただろう。自分で自分を抑えろと。
あんなことになったままにできるなんてそれでも人かと食って掛かるムハを、もう一度殴ると、どうするつもりなのかと、ギュホに問うウボ。
規則に沿って調査すると言うギュホに、あまり深入りすると危ないと警告するウボ。
そんな風に揚水庁を自由にさせることにまた声を上げて怒るムハ。これではいけないでしょうと必死に訴えるが、小さな力で一体何ができるのかと冷静に問うウボ。
自分にできることができないことくらい分かっていると言うムハ。でも、世子邸下がいるじゃないかと。(ここ、なんか先の展開を予測させられて怖かったのと、ムハ役の方がうまくてちょっと泣きかけた。)
そこで初めて、世子が関わっていることを知り、ギュホが世子邸下からの命の紙を見せる。
その様子を見ているカウン。
その紙を読んだ瞬間、紙を握りつぶし、
「調査を止めよ。」
と言うウボ。その様子に、ギュホもムハも驚く。
止めることはお前たちでは解決できない無事では済まない。死んでしまうと、声を震わせるウボ。
ムハはまだ、世子邸下の御命を背くのかとウボに突っかかるが、
「そうだ!!」
大声で叫んだウボ。
「そうしてこそ、世子も生きられるのだ。そしてお前たちも。」
涙を浮かべて訴えるウボ。
~~
宗廟(チョンミョ)
世子がチョンウンの後、数人を率いて廊下を歩いていた。
王の御前の扉を開く前、後ろにいたソンの方を振り返り、
「一緒に入ろう。」
という。驚くソンと、チョンウンたちの目は気にすることもなく、殿下(チョナ)に、お前の父についての誤解を晴らそうと言う。
「東宮(トングン)一体何をしていたのか!!!!」
入って来るなり怒鳴った王。
静かに座って謝罪を述べた世子へ、漢城府(ハンソンブ)參軍(チャムグン)へと揚水庁を調査するよう命じたのかと問いただす王。
「それをどうして・・。」
驚愕する世子に、お前は世子なのだ!無謀なことをした結果がどうなるのか分かっているのかと責める王。それに対し、もし何もしないでただ妥協してみているだけのままならば力のない民を誰が守るのかと問う世子。力を振りかざして力のない民を苦しめ、殺しさえしていると、ソンの父の話もし、どうか調査させてくれと訴える世子。
王の、考えなしの勇気が民をもっと殺すことになる、もっと力をつけてから言えと言う言葉に、未熟ならば民と一緒に戦えばいいのではないですかと反論する世子。
「揚水庁はお前の命と等しいのだ。」
思わず叫んだ王の言葉に、チョンウン、ソン、皆の視線が集まる。
「東宮だけ残れ。」
王の言葉で、世子と二人になった室内。
王は自分を見上げる世子の仮面を外した。
「東宮。」
「はい。アバママ。」
「仮面をつける本当の理由を聞いていただろう?」
「教えて・・いただけるのですか?」
「生まれてすぐに、死にかけた話は知っているか?」
「はい。その時にかかった病気のために仮面を被っていると聞いていました。」
世子の言葉に、静かに首を振る王。
「病気ではなく、毒だった。」
解毒剤を受け取る時に、揚水庁の全権利と、王世子を入団させることを約束させられた王。
だが世子を入団させることも、奴らの人形にさせたくもなくて、仮面をつけさせたと。
世子の手を取って、謝る王。
何度も謝る王に、乾いた笑いで、私に怒っているから冗談をおっしゃるのでしょうと聞く世子。
王が握った手を払い、目に涙をためた世子。
王は天の子で、天の代わりに民に仕えているのだと思っていたと。自分もいつかは王になるから、いつも民の為にならねばと思っていたのに、それなのに、人々を苦しめる揚水庁が自分のためにできたのかと・・。
お前を助けるためだったと、王。
その言葉に、言葉なく肩を落とす世子。
~~
ファグンがご機嫌に、父を迎えた。
「ファグナ~。父を待っていたのか?」
可愛らしく頷いたファグン。
「アボジ(父上)私は世子嬪になりたいです。」
「そうか?そうか。何。テモクの孫が何でもできるさ。私の娘が望むならなんでも・・・。だめだ。」
急に顔を変えるファグン父、キム・ウジェ。
「そうなるとそんな病気の世子の嫁になどやれるわけがないだろう。」(世子の顔は昔の病で崩れているという噂があるので・・・)
「病気の世子じゃなくて・・・」
「いやいや、駄目だ。それはダメだ。」
と、話を聞かずに去っていく父。
「私が世子嬪になったら、もしかして・・・お爺様も叔父様を殺すことはないでしょう?」
その言葉に、笑って
「ファグン、どうして世子嬪になりたいんだ?」
と聞く父。
「アボジも反対ですか?」
「いや、父はお前が望むことならば何でもしてやりたいのだ。しかし世子嬪とは。っは!お爺様が絶対に許されるわけがないだろう。」
「私が世子嬪になったら、アボジが辺首会も王室も、全て手中に収めることができます。そしたらお爺様よりも強くなります。お爺様よりももっと強くなりたくはありませんか?」
翌日に中殿にもう一度会わせる約束をする父。中殿が許可したらより簡単になるからと。
~~
放心状態の世子のいる王の部屋。
そこへ、慌てた様子で一人の若者を連れて入った男。世子の身代わりをさせていた男だ。
「世子邸下にお伝えせよと言われ来ました。」
と、息も絶え絶えな男。
「私に?誰が言ったのか?」
慌てて仮面をつけながら世子が問うと、
「世子邸下の御命は揚水庁と同じだと。揚水庁を叩くのは、世子のお命を諦めることになると。辺首会を放っておくように」
とまで伝えた男は、泡を吹いて死んでしまった。
毒で死んだ男に、王も世子も言葉をなくす。
「今すぐに漢城府(ハンソンブ)參軍(チャムグン)たちを捕えよ!!」
王が叫んだ。
「殿下(チョナ)~!!」
涙を浮かべて叫ぶ世子。
カウンの屋敷まで押しかける義禁府。
世子邸下の名を語った罪で逮捕するとギュホとムハに言い渡す。あり得ないことをと、誰の命令で捕える
のだと問うギュホに、主上殿下の御命だと答える義禁府。
この言葉に衝撃を受ける二人。
~~
王宮では必死に命令を取り下げるよう世子が王に頼んでいた。
「どうしてですか!なぜですか!今回も、世子を助けようとしてされるのですか!」
涙をためて聞く世子。
「助けるために諦めるのですか」
と、世子。
「今は戦う時ではないと言った!」
王も辛そうに言う。彼らを苦しめたいはずもなく、この父が喜んで彼らを殺すと怒っているのかと。ならば辺首会を倒せる強い王になれと。
そのまま世子を閉じ込めるよう言い渡す。
~~
連れ去られるギュホを追って走るカウン。どうして言うことを聞かずついてきたのだという父に、
何もないでしょう?世子邸下が現れたら釈放されるのでしょうとカウン。
しかし二人はすぐに義禁府兵によって、引き離されてしまう。
~~
王へと許しを請う世子。
命令を取り下げてくれと、どうして自分のために無実の民を殺すのですかと、扉を叩き続ける世子。
外では、世子付きの内官と、ソンが立ってその様子を窺っている。
その前に歩いてくる王。同じ名前の者を探さねばならないと。違う名前だと世子が危ないと・・。(なんのこと?)
ソンを見た王が、いつまでこの者はここにいるのだと、早く返せと命じる。
世子はずっと涙ながらに命を取り下げることを訴える。
ソンはそんな世子の様子を気にしつつ、言われるままにその場を去る。
~~
世子嬪カンテクの冊子を世子の生母に見せる中殿。
そんな中殿に、世子嬪カンテクは中殿だけの権限だと言う生母。私が畏れ多くもどうして・・と、遠慮する。あなたは世子の生母でしょう?と優しく言う中殿。
一緒に選ぼうと言う割に、一方でファグンと会い、ファグンが気に入った。世子嬪になってほしいと、ファグンには伝え、でもお爺様が反対していらっしゃるのはどうするのかと問う。
中殿が決定してくだされば、祖父も、もちろん従うとファグン父。
しかし、ファグン父では力がないでしょう?と。この国でテモク以上に力のある人などいないでしょうと、どうするのかとファグンに聞く中殿。
ファグンも、10年後もまだ残念がっていただ苦のは申し訳ない(?)と中殿に応対する。
(ここ、ちょっと三人のやりとりが嫌味なのかなんなのか、どれが本音か分かりませんでした。すみません。やはり悪い人なのかな?)
~~
牢屋まで、ギュホに会いに来る王
「昔、お前に言った言葉を憶えているか?」
と王。
「善い行いをし、むやみに出て来るなとおっしゃいました。」
「待っていろと言った。待って、世子が王となった日、私ではなく、世子の忠臣になれと言った。
どうして世子の命に従い、調査したのだ?どうしてまだだめだと言わなかったのだ?」
辛そうな面持ちで聞く王。
「申し訳ありませんでした。」
ただ頭を下げて言うギュホ。
「早すぎた。今争えば、お前も世子も皆が死ぬのだ。」
顔を逸らした王。こうなった以上お前を捨てて世子を守ると言う。
辺首会について言及されるのですかと聞くギュホ。辺首会の要求はなんですかと問うギュホ。
世子の名を詐欺で語った罪で刑を実行せよと要求したと答える王。
取り乱すムハ。私も同じ扱いですかとわめくムハに、睨み見る王。
全ては私の責任だから彼は許してほしいと言うギュホ。彼ならばいつか世子邸下の助けとなるからと。
その言葉に、方法を探すと答える王。
「それから・・・私には・・一人の娘がいます。」
その言葉に、
「守る。」
と、約束する王。
真剣な目で、その娘をしっかりと守ると約束すると伝える王。
それから、願いがあると。
~~
世子は気力をなくしつつも、ここから出して、ハン・ギュホを助けてくれと訴える世子。
世子の命を聞いて守り、ついてきてくれた唯一の人なのだと。
彼が死んだら、カウンの顔がどうして見れるのかと・・。いや、たった一度も見れずどうして生きていけるのか・・と涙する世子。
******************************************
辛い展開ばかりなんですがね・・。ストーリー的には、面白く見ています。韓ドラあるあるな無茶な展開も今のところないし・・・
ただ、ずっと言ってますが・・キャストが分かりにくいのは私だけかな・・^^;
それに、いいシーンの場面作りが、いつもどこか物足りないんですけど・・・°・(ノД`)・°・
恋愛だけでなく、ソンと世子の今後の関係も楽しみですし、ソンとはまた違う、チョンウンとの関係、
王の、父としての愛情、また、王としての想いも、面白いです。
辺首会。ずっと朝鮮を牛耳っているんですよね・・。史劇あるあるの、官僚VS王というのではないのがちょっとだけ分かりやすい構図です。が、大きすぎてまだ実態が把握しきれず、人物もややこしい・・。
私、ユ・スンホ君のドラマって、実は初めてなんですが、うまいですね!引き込まれます(*´艸`*)
泣く演技はもちろん。自然な微笑みや、照れを含んだ微笑み・・等々、いや、なんか好みじゃないのにきゅんときちゃいます。
ギュホ、好きだったので、もっともっとこの人との絡みもみていきたかったのに・・・。゚(T^T)゚。
今8話までですが、8話まで暗くて、今後、どんなふうに変わって行くのか、予測できないので楽しみです!
基本的にラブコメが好きなので、暗いタッチでここまで面白いな~って見てるのは久しぶりです(つД`)ノ
・・ただ・・これ以降、2話連続で今週分、12話くらいまでずっと暗いままだと、ちょっと駄目になるかも・・。ストーリー、期待です!!(´□`。)