四.生きていかずに生きていこう。(2) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

老人の言葉を縮約すると、男を鼓子(コジャ)にするためには、刀で下半身をすぱっと切るか、槌で陰嚢を潰す方法があるということらしいんだけど・・・。あぁ、想像しないで、想像しちゃダメ。

「個人的には一番目の方法を推すな。使えないモノを窮屈に吊るすぐらいなら、綺麗になくしてしまう方がよくないか?さ。今度は道具に対する説明だ。」

チェ・チョンスが小さな斧を取り上げた。鋭い刃が立っているそれを、ラオンの耳たぶへと持って行った。

「これを言うなら、お前のアレを一気に切り抜くことができる神通な奴よ。だが・・・繊細にはできない。下手すると、アレだけでなく、その周辺まで全部切り落として傷が大きくなるという欠点があるってことだ。」

チェ・チョンスはビュンビュン、ラオンの下半身に向けて、斧を振り下ろすような真似をした。ラオンの表情はさらに固まった。その姿に、にやりと笑みを浮かべていた老人が再び位置を戻すと、手斧を下ろした。そうしては、代わりに三日月形の鋭い刀を取り上げた。

「こいつは手斧と違って、繊細な作業ができる。ただ、たまに一気には終わらない場合があって、ノコギリで切るように、ギコギコ作業しなければならない場合がある。繊細な方が好きなら、こいつを選べ。」

チェ・チョンスがノコギリを引くように、短刀を動かした。ラオンの顔は真っ白になりきれず真っ青に血の気が引いた。

「心配するな。私と言えば朝鮮に何人もいない最高の嚴公(オムコン)なのだ。ふふふ。王宮を闊歩する宦官の端くれのうちで嚴公(オムコン)チェ・チョンスを知らない者はいないという噂が広まった身なのだ。男どもから鼓子(コジャ)を作る技術で言えば、この朝鮮、いや、あの清国でも私の腕前についてこれる者はいないといわれている。私の手で作った鼓子(コジャ)がなんと十、二十、三十・・・。」

十指を何度も折ったり広げたりしていた嚴公(オムコン)チェ・チョンスは、数を数えるのをやめた。

「ともかく、この老公(オルシン)の手で鼓子になった奴らは指で数えきれないほど多いということだ。さらにすごいのが何かわかるか?私が去勢した奴らの中で生き残った奴らがおよそ半分にもなるということだ。」

チェ・チョンスの意気揚々とした言葉に、ラオンは衝撃を受けて言った。

「まさか、残りの半分は・・・・?」

「むろん死んだ。」

「半分が亡くなったというのですか?」

「実に半分も生き残ったということだ。この身は、十に九を殺す他の嚴公(オムコン)とは格が違う人間なのだ。」

「結論は、死ぬ確率が半分にもなるということですね。」

「核心が違うじゃないか。半分も生き残ったということが重要なのだ。実に半分も・・・・!」

チェ・チョンスがラオンに向かって険しい表情を浮かべた。こっそりと遠い虚空に視線を向けているラオンをじろりと睨むと、老人は再び自画自賛を続けた。

「まったく、その秘訣が何か知りたいか?」

チェ・チョンスが手に持っていた短刀を誇るかのようにラオンへと振った。

「まさにこいつのおかげだ。」

「・・・・・。」

「これを言うなら、一気にお前の下半身をすぱっと去勢することができながらも、傷は大きく残さないという長所があるのだ。小さな差異が名品を作るという言葉知ってるだろ?これがそんな小さな差で作られた名品中の名品ということだ。ふふふ。」

チェ・チョンスは、この世で最も貴重な品のように短刀を見て笑った。

部屋の中には、一つのベッドが置かれており、部屋の隅には水を流してしまう四角形の空間があった。そしてその正方形の空間になった中では、玉石で作られた椅子が、危険な気運を漂わせて、置かれていた。

「この中に入ると私はすぐにお前を玉石で作ったあの椅子に座らせる。」

「そのように事細かに説明しなくても・・・・。」

「その後、熱い湯に唐辛子粉を混ぜてお前の下半身を洗い流すのだ。そんなに心配するな。施術する前に、お前にアヘンを飲ませて精神を朦朧とさせ、軟膏を塗って少しは苦痛を減らすつもりだから。それから・・・・。」

目いっぱい硬直していたラオンが、割れるような声で叫んだ。

「話があります。」

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この章が長いんだ・・☆これが終わったらいよいよ楽しくなり始めますが・・♪

 

 

忘れてた!アップ~

1/4文章訂正しました☆