三. 私は何になると言ったっけ?(5) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

四方が行き詰った地下の密室。地下には、光一点、入って来なかった。しかし、火を灯した数十個のかがり火のお蔭で、周囲は真昼のように明るかった。最後の階段を下りたラオンは、周囲を見回した。ここは一体何をするところなの?下りろと言われて地下に下りてはきたが、その次はどうするのかが分からず、右往左往していた時だった。

「何をしている?ここの前にさっと来ないで。」

ラオンは声の聞こえた方へと顔を向けた。地下室の片隅、小さな酒の膳に接している老人の姿が目に入った。

「コイツ、耳の穴が詰まってんのか?この声が聞こえないのか?」

老人の催促に、ラオンは急いでその前へと走って行った。ようやく満足したかのように、老人は歯を見せてははっと笑った。しかし、これ以来笑いを堪えた老人が、酒の瓶を開けると口の中へとぶっかけた。

老人の首筋を流れ落ちる酒を見て、ラオンは固唾をごくっと飲み込んだ。密閉された地下室で会った、見知らぬ老人の存在が嬉しいはずがなかった。しかし、それよりもラオンを緊張させたのは、老人の背中の後ろにぞろりとぶら下がっている、奇妙な形をした器具だった。短く大きな斧、先が鋭利に削られた小さな短刀、それに、用途が推察できない小さな鉤と先が尖った小さな金串たち。まるで拷問室を連想させる光景に、ラオンの首がこちこちに硬直した。

じろりと酒瓶の向こうでその様子を見守っていた老人の目は、意地悪い気配を纏った。バン、という音のように酒の瓶を置いた老人は、席から立ち上がった。

「ふふふ。コイツか。怯えもなく鼓子(コジャ:虚勢した男、宦官のこと)になると自ら要望した奴が?」

うん?これはまたどういうとんでもない状況なの?私が、何になると言ったって?

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ネットの方では、話の最後にイラストが見れるんですが・・これがないんですよね~☆コピペできるものが・・。

で、この話の最後が、この、老人なんです(笑)これが、

右下の、イ・ムンシク演じるこの老人に、似てるの(笑)老人って書いてるけどイラストもそんなにおじいちゃんって感じじゃないですがね~(笑)

よかったらイラストだけでもみてください♪↓三話です☆

http://m.novel.naver.com/webnovel/detail.nhn?novelId=126772&volumeNo=3#nafullscreen

この今日の分量で、大体見開きの半ページ分~☆(と、一行)

1/4文章訂正しました。