中学入試のシーズンが終わってから、しばらく経ってしまいました。皆様にご報告をする前に、頭の中を整理する為の時間が必要でした。ノアロンの生徒の中には第一志望校に受かった子も、受からなかった子もいます。それでも全員が四谷偏差値で58以上の学校に進学することになりました。生徒たちの進学先は、どこも素晴らしい学校です。もっと偏差値の高い学校に行く子から、マウンティングされることもあるようですが、そんなことで卑屈になる必要はありませんよ。ぜひ胸を張って、中学校生活を楽しんでください。

 

 

ノアロンの生徒の中には、10月から始めて、偏差値12アップの逆転合格を果たした子もいます。みんな本当によく頑張りました。しかし僕は、生徒の合格を手放しには喜べませんでした。詳細は控えますが、中学受験における不調の根本的な原因が、たとえ第一志望校に合格できても解消しないケースがあったためです。

 

 

僕は「誰も一人ぼっちにしない=No Alone」な中学受験を目指してノアロンを設立しました。しかし合格の果てに、その理念が実現することはありませんでした。中学受験の不調の背景には、必ず親の影響があります。しかし問題を抱えた親は、自分が変化することを拒みます。(だからこそ問題を抱えているのだと思いますが。)

 

「自分たちの根本的な問題には向き合いたくない。ただ子供を受からせてくれ」

 

それが彼らの主張です。確かに、学習管理の全てを一任させてもらった結果、生徒を受からせることは出来ました。しかし問題の根本的な解決には至りません。今回、中学受験はクリアできましたが、大学受験や就職といった、親のエゴが表面化しやすいタイミングで問題は再発することでしょう。それがわかっていながら、受験指導をするのは大変心苦しいものです。

家庭教師のノアロンは、本年度で終了いたします。

 

HPのお問合せフォームは既に閉鎖しました。いずれHP自体も閉鎖します。一方で、このブログはAmebaの有料プランを解約した上で、残そうと思います。広告がついてしまいますが、それでも残す価値のあるコンテンツだと自負しています。

 

大学院の2年間、精一杯勉強に励もうと思います。ノアロンの経験から、学生という身分のありがたみを、ひしひしと感じました。人に叱ってもらえること、至らないところを指摘してもらえること、それらを聞き入れること、今まで当たり前に感じていた機会が、大人になると段々失われてしまうことを知りました。もはや若者の特権にすら感じてしまいます。僕は、その特権を使い倒そうと思います。

 

ノアロンに関わってくれた全ての方々に感謝申し上げます。

ノアロンの生徒たちの活躍を祈って。