モーリタニアン黒塗りの記録を観た。9.11に関与したとして、14年間にわたり不当に逮捕・勾留されていた中東の民間人を救い出すヒューマンストーリーは、いかにもジョディ・フォスターが選びそうな題材だ。ならカンバーバッチは悪役か？と思って見ていたら真逆だった。全米を敵に回しても、自分の信念に基づき軍の不当を訴える軍人役。なるほどこれなら製作/出演するはずだ。エンドクレジットでスラヒ本人がボブディランの『ザ・マンインミー』歌う場面良い。毎度思うが、これほど真正面から政府と軍を批判した映画を、何の忖度・圧力なく制作・公開出来る米国には、どの国も敵わない。その一方オバマ大統領でさえ、スラヒが裁判に勝った後も無実の人間を7年間も拘留続けたと説明が入る。文化の日に文化とは何かを問う一作を観た
