グローリー 明日への行進 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

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グローリー - 明日への行進 - を観た。ワシントン大行進から2年後、アラバマ州セルマで起きた『血の日曜日事件』を描く社会派ドラマは、案外想定内だ。行進する黒人への警察隊の暴行が、どうした訳か遠慮がち。年寄りや女性が、警察特有の棍棒で殴られたり、犬をけしかけられたり、馬上から鞭で叩かれる様子は最低限しか描かれない。黒人寄りのコメントを書く白人新聞記者の描写も弱い。差別への激しい怒りや憤りは、画面から伝わらない。むしろキング牧師の不倫告白に時間を割かれている変な構成だ。キング牧師よりダビッド・オイエローのが断然若く映る。昔の若者はみんな老齢に見える。オスカーが主題歌賞のみというのも納得。米国でさえ『ソルジャーインブルー』が作られた時とは空気感が違うのだろう