心結ぶ写真家・伊勢祥延のチャリティーカレンダー! | noahnoahの21世紀宝船ブログ

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札幌「Organic cafe知恵の木」のディレクター&治療家のnoahnoahが暮らしの中の気づきを「宝物」にたとえ、七福神にちなんで7つのテーマでブログに書き留めていきます。船が宝物でいっぱいになったらいいな。よろしかったら、あなたも一緒に楽しい船旅しませんか?

 

 

出会いは化学反応。人と人が出会うと、そこには不思議な反応が起こり、やがて新しい物語が生まれます。今年もいろんな人との出会いがありました。

 

僕の大好きな友人の一人に写真家がいます。名前は伊勢祥延(いせ よしのぶ)さん。

 

彼は、街のはずれの市営住宅の一室に一人ひっそりと暮らしながら、時おり旅に出かけては世界にあまねく存在する「真実の断片」を探し出し、それを写真作品にして私たちの前にそっとさし出してくれます。

 

 

●伊勢祥延氏

 

 

彼に初めて出会ったのは昨年の暮れのこと。あるお客様が彼を連れてうちのカフェにやって来られました。

 

「これ、よかったら見てください。僕の作品です」

 

そう言って手渡されたのは『リトル・チベット』という名の写真集。中国政府に国を追われ、周辺国に暮らす人々の生活を丁寧に取材して完成した作品。

 

僕はその本のページをめくりながら思わず「・・・ううむ」と唸りました。そこには、国を追われたチベットの人々の偽りない喜怒哀楽の表情が美しい風景とともにリアルに写しこまれていたからです。

 

■被写体の表情が伝えるもの■

私も若い頃、長い旅を経験してわかるのですが、異国で現地の人にカメラを向け、狙った表情を撮るのは勇気がいります。辺境の地だとなおさらのこと。どうしても持っているカメラが武器のように思えて、人を撮影することそのものが暴力のように感じられてつい躊躇してしまうのです。

 

けれど、それではジャーナリズムの世界は成り立ちません。

 

なので、カメラマンは使命感に燃え、あくまでも目の前の人間は被写体と割り切って任務遂行のためにカメラをむけるか、あるいは、自我をできるだけ出さないようにして空気のように振舞い、相手の懐に入って行くようにして撮るしかないと、あるプロから聞いたことがあります。

 

伊勢さんは、明らかに後者のタイプです。作品に撮られている人々の表情から、誰もが伊勢さんのことを信頼し、心を許して撮られているのが伝わってきます。

 

しかも、彼の心のレンズは、美しいもののみに向けられているわけではありません。人間の心の奥に存在する不安や葛藤、苛立ちさえも、美や希望と等しく扱われていることはその作品を見ればわかります。

 

「こんな写真が撮れる人って、一体どんな心を持っているのだろう?」

 

そんな風に感動して以来、時々、彼と会っては、そこに生じる化学反応からたくさんの気づきや共感をいただいてきました。

 

■今年も完成しましたチャリティーカレンダー!■

今年はそんな伊勢さんと5月に知恵の木でスライド上映会&トークイベントも行い、私はMCを務めさせていただきました。自分の中に眠っていた旅心が刺激されてとても楽しかった。

 

ぼくとつな語り口で異国で起こった興味深い思い出を語る伊勢さん。美しい作品と語りに多くの方が意識のトリップを楽しまれ、今世界で起こっている問題をリアルに感じられる貴重な時間となりました。

 

そんな伊勢さんのライフワークの一つがチャリティーカレンダー

 

これは、仏教のお坊さんたちによる支援組織・一般社団法人 四方僧伽(しほうさんが)さんの企画で、伊勢さんが海外にカメラを持って取材し、そこで撮りためた人々や風景をカレンダーにしたもので毎年年末に作成されます。

 

⭐️ 一般社団法人 四方僧伽(しほうさんが)HP

 

 

●昨年12月のページ

 

 

●昨年のカレンダーの巻頭言

 

 

 

このカレンダーを配布しながら、チャリティー募金に協力していただき、集まったお金は主にバングラディッシュですすめられている「仏陀バンクプロジェクト(小規模融資)」の運営資金とさせていただきます。皆さんのあたたかな募金が地元地域自立の大きな助けとなります。

 

昨年、知恵の木でも「チャリティーチャイ」という企画で、バングラディッシュの国民的飲み物チャイとカレンダーをセットにして販売させていただき、たくさんのお客様にご協力いただきました。

 

今年もカレンダーが送られてきました。テーマは『無垢の肖像』

 

政治、貧困、食料、宗教、人権・・・複雑な問題が山積みの環境にありながらも希望を捨てずに日々を精一杯生きる子供たち。その子供たちの表情が見事に切り取られ素晴らしい作品に仕上がっています。

 

■あなたの化学反応を喚起するカレンダー!■

伊勢さんの心のレンズを通して映し出された遠い異国の子供たち。

 

カレンダーのページをめくるたびに、僕の心もトリップして、子供たちの目を通して自分自身が見つめられているような心持ちになります。

 

「貧しさって何?」

 

「豊かさって何?」

 

「本当の幸せって何なの?」

 

そんな問いかけが頭に去来する。まさにこれは、化学反応を喚起するカレンダー。これを手にしたあなたには一体どんな変化が起こるのでしょう。

 

 

 

●チャリティーカレンダー2017年版

 

 

 

現在、知恵の木の店頭にも並べています。年内まで取り扱いしています。あなたもどうぞお手にとって眺めてみてください。きっと子供たちのその無垢なまなざしに、大きな力を与えられることでしょう。

 

なお、こちらのカレンダーをお求めの際は、500円から任意のチャリティー募金をお願いしています。皆さんからお預かりした募金はオーガニックカフェ知恵の木が責任を持って四方僧伽さんの事務局にお渡しします。

 

今年もたくさんの方のご協力お待ちしています!

 

・・・さて、来年は伊勢さんとどんな変化を起こそうかな。私、今からワクワクしています。

 

 

 

 

●昨年、伊勢さんの仕事場を訪ねた時のインタビュー映像

 

 

 

 

🌟 あのサックスプレイヤー渡辺貞夫氏もオビに推薦文を書く伊勢さんの代表作。見る者の心にチベット民族の悲願がこだまし、ヒマラヤの風が吹き抜けます。

 

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