・稲垣氏の考える車中泊の現状
氏がとらえる車中泊市場の現状はこうである。
「残念なことに…現在の車中泊市場は、本来は車中泊の為の施設ではない「道の駅」と、車中泊の為のクルマではない「ミニバン」、そして、ユーザーが考え出したアイデアと、行政のお目こぼしによって成り立っている状況です。
他の所でも、氏は「道の駅」は車中泊の為の施設ではない」といいきっている。
ところが、氏によると
2010年に執筆した「車中泊コースガイド」について、
全国車中泊コースガイド 西日本編―カーネル特選! (CHIKYU-MARU MOOK)

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東日本編全国車中泊コースガイド (CHIKYU-MARU MOOK)

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(この本は)日本の観光情報を「車中泊でクルマ旅」という切り口から再編集し、車中泊スポットや日帰り入浴施設、さらにはコインランドリー情報などをあわせて1冊に綴じ込んだものです。
つまり旅の経験を重ねてきたベテランには「知っていることばかり」であっても、オールインワンの利便性という付加価値のおかげで販売部数を伸ばすことに成功しました。
と書いている。
実際、2冊の本を購入して読んでみると、旅ガイドとしてよく書けている。(この本の書評は後日)
だが、そこで車中泊スポットガイドとして示されている340の内、道の駅が約半数(160)を占めている。
つまり、氏は「車中泊の為の施設」ではない「道の駅」を厳選スポットとしてあげる矛盾を犯しているのである。
もちろん氏はこの矛盾に気づいており、次のようにも述べている。
マーケッティングを考えるなら、土台となる場所が「仮設」のままでは、心細くて投資をする意欲は沸きません。ここまで市場が膨らんでくれば、喜んで車中泊客を受け入れられる施設とは何かを模索し、受け皿そのものをダイナミックに入れ替えていくことを真剣に検討する必要があります。
さて私たち入門者はどうすればよいのか。
善良な市民である私たちは法の遵守を好むものだから。
道の駅での車中泊に関するこの矛盾は、「ミニバン車中泊バイブル」の中であちこちで出てくるのであるが、これについての私の考えは後日まとめようと思う。
話は変わるが、この2冊の本のキャッチコピーは、「目指せ日本一周!」である。
普通の市民にとって、それはちょっと無理。
それはマニアの世界である。
市場としての車中泊を考えるなら、ハードルはもう少し下げておく方がよいのではないだろうか。