結論は乗り方次第
日産リーフを乗用車として日常使いしている私のプロファイルにおいて前に使っていたホンダ・フィットよりもおよそ20%タイヤの摩耗は早かったという事実をお伝えします。
一部の記事が伝えているように2倍や4~5倍ということはありませんでした。
タイヤの摩耗は重量よりも乗り方の影響を大きく受けます。
BEVでも丁寧に扱えばICE車と同レベルのタイヤ寿命を得ることは可能ですし、逆にICE車でも10000km以下でタイヤが摩耗しきることもあります。
タイヤを潰す簡単な方法
最近アニメが放送されたMFゴーストを参照してもらえれば分かりやすいでしょう。
あのような走行をすればたった数百kmでタイヤは摩耗しつくします。
これはBEVでもICE車でも変わりません。
タイヤの摩耗は公平に適用される物理法則に従い、重量と加減速でその多くが決まります。
タイヤに負担をかけやすいEV
BEVはその性質上、回転数0から大トルクが発生可能です。しかも操作は単純にペダルを踏むだけです。
つまりタイヤを消耗させる急加速が容易な乗り物です。
ICE車であればエンジンを吹かしてからローギアに繋ぎ、シフトアップする複雑な動作が必要であるためサーキット走行でもなければ大トルク発進などしません。まして一般的なAT車は燃費重視のためそんな非効率な加速プロファイルは組まれていないでしょう。だから小トルクでゆっくりと加速します。
乗り換えで発生する落とし穴
この際に加速のため踏み込む人は少なくないでしょう。しかしBEVを同じ感覚で運転するとこの動作は急加速になり、タイヤ寿命を削ります。BEVにおいてアクセルワークが荒っぽい人は急激にタイヤを使い切りますが、しっかりと状況を判断して適切な加速ができるドライバーは必然的にタイヤの寿命が延びます。
BEVの特性を理解して安全運転をするドライバーであればタイヤ寿命の差異はそこまで大きな影響を与えません。
逆にタイヤ寿命をすり減らしているドライバーは日常的に急加速・急減速している可能性が高く、もう少し丁寧に安全運転することを心掛けた方が良いでしょう。
私達は速さを至上命題とするレーサーではありません。目的地まで安全に移動することを第1とする一般ドライバーなのですから。