tamaが支援する利用者様の中には、知的に障害が重くて、言葉が話せない方々がいます。


今日、行動援護でご一緒した男の子をK作業所から自宅に送り届けた時、お母様から悲しい話を聞きました。


この方については、K作業所とトラブルがあって、お母様の気持ちのケアも大切でした。



「子供がお世話になっているのだから、目をつぶらなくちゃと思います…」


お母様の様々な思いを傾聴してから、

「明らかにおかしいと思うことは、ご遠慮なさらずに作業所に抗議していいと思いますよ。」
と話すと、こんな答えが返ってきました。



「それはできません。子供を人質にとられているようなものだから。」


最初の言葉から表現が一転、漏らした本音の、人質という言葉が、かなり強く聞こえたので、その信頼関係の希薄さにショックを受けたのですが、


実際に辛い思いをされてきたそうです。


養護学校時代に、担任にクレームを申し立てたら、子供に対して、髪を引っ張る、つねる、叩く、など、信じられないイジメがあったって言うんです!

お子さんは話せないので、

○○先生にひどいこと言われた、

と訴えることもなく、されるがままで、別の生徒さんから親御さんに状況が伝わったり、たまたま見ていた良心的な教員の報告で分かったりしたそうです。


心身ともに健康なはずの大人が、なんで言葉も話せない障害者に辛く当たるのでしょう?



誰かの手を借りなくちゃ生きられない弱者も、みんなでフォローして生きるのが、動物と人間との違いなんじゃないの?



凹みたくなる気持ちで、K作業所が、そのようなつまらない所ではないことを願いました…


障害があることは、不便だし手間がかかるかもしれないけど、悪いことじゃ無い。

せめて福祉に関わる従事者は、モラルを持って欲しいよ…