全盲、難聴、パーキンソンで手足の震えがあり、歩行障害、
そういう方が、意欲的にどこかに出かけたい、と思って行動に移すのは素晴らしいと思う
なので、依頼があれば、できるだけ受けたいと思っています。
今日、同行援護で１日ご一緒したＹさんからのご依頼は、鵜飼ミュージアムにお出かけしたいというもの。
ラジオで岐阜の“鵜飼ミュージアム”が８月にオープンしたと聞いて、是非、行ってみたい、と思ったそうです。
(^。^?)…それ、どこ？
方向オンチ、交通オンチのtamaには、初めて行く場所は、結構大変なのよね
（ＪＲなんてほとんど利用しないし…）
（ＪＲなんてほとんど利用しないし…）自宅に伺うと、大音量でラジオを聴いて出かける支度をされていました
こちらの話す言葉は、半分も聞き取れていない様子で、点字も駆使しつつ、なんとかコミュニケーションをはかりながら出発
(^^;)土砂降りやがな
片手はtamaの腕に、もう一方は白杖に。傘が持てないので、アイアイ傘状態
「大丈夫ですよtamaさん、降っていても、ミュージアムは室内でしょう。」穏やかにおっしゃるＹさんに、
「そうですね、昼頃には雨、あがりますから、電車降りてからも歩きやすいですよ。」
と返事すると、
「そうですね～、お昼はどこでいただきましょうか～」
(^。^;)あらら、昼って単語しか通じなかった
万事そんなチグハグな会話で、片道３時間の旅。
お連れしていて毎回不便だなぁと思うのがエレベーターの位置。
駅ホームの隅っこなんだから、ひと目でわかるように案内板つけてほしぃ～
Ｙさん待望の鵜飼ミュージアムは、展示物がガラス越しだったり、映像で鵜の生態を紹介したり、光で鮎の泳ぐ川を表現して簡単なゲームができたり、“見える”ことが前提の展示物ばかり。
それでもＹさんは、ひとつひとつ“見て”回りましょう、と言われ、ガッカリする様子もなく根気に展示室を回りました。
tamaは、できる限り言葉と点字で説明して、触れるもの（魚を入れるカゴや船の模型など）は触ってもらってしばらく過ごし、混む時間を外して館内のカフェで昼食。
「鮎づくしのメニューとかお寿司をいただきたい」
ってご希望だけど、なんだかコジャレた野菜メニューしかないのね
それを聞き取っていただくべく、デカい声でなんとかお伝えすると、更に上いくおっきな声で、
「それは失敗よ、鵜飼ミュージアムなんだから鮎がなくっちゃ！」
と言いつつ、ケラケラと笑っておられました。
店員さん、騒がしいお客さんが来たなぁみたいな顔でしたが、そこんとこは、むしろ楽しんじゃって、二人で大声でしゃべり倒しての昼食。
帰りはさすがにお疲れだったのか、電車でもバスでも眠っておられました。
帰宅して嬉しそうにお土産を仕分けして、
「これは妹たちに、これは甥っ子に」
と袋につめていました。
「ありがとうございました、こうやって人並みに、お土産渡せるなんて幸せ」
」私にとってもサイコーの言葉をいただけて、
o(^-^)o
この仕事できて良かったなぁ
と実感。
途中、やっぱ道に迷ったり、乗る電車間違えそうになったりしましたが、充実した１日でした☆
明日は、tamaの楽しみのためにエアロ行っちゃいます