以前受けた、メンタルヘルスサポートのセミナーのノートを読み返して、
 
女性講師の若かりし頃のエピソードが良かったので、改めて自分の働き方を見直すきっかけになりましたニャンコ大好き★エアロ大好き-0090.gif
 
講師エピソードから
 
 
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介護師になるために大学に進み、初めて身体と言語障害のある人とキャンプをした時のこと。
(^o^)/
よし、なんでもやりまっせ~
 
 
もともとの明るい性格と初体験のボランティアで張り切る彼女。キャンプ前に施設の人からこのような話がありました。
 
 
言語障害の方と接すると、相手が何を言おうとしているのかわかりません、
ですが、分かったフリをせず、何度も聞き返してください、分かったフリは相手を傷付けます。
 
(*^_^*)
 
 
ハイ、全身全霊で聞きます!
 
キャンプと言っても重度の障害を負う方ばかり。河原で集まってカレーを作る簡単なレクです。各自、自分のスプーンは用意とのことで彼女もジーンズのポケットにカレースプーンをねじ込んで車椅子を押しつつ、初めてのボラにワクワクしていました。
 
 
ですが、初顔の彼女に話しかけて来る障害者はなかなかいません。
 
おそらく彼女もどう声かけしたら良いのか分からずに、障害者の方々の、"おう"、とか、"ああ"とか短い返事を返されるくらいだったのでしょう。張り切ってるのに空回りしてるなぁ~
 
 
その時に、車椅子の男性が話しかけてきました。
 
 
(・・?)
 
何て言ってるの?
「もう一度お願いします」
 
 
一生懸命に何かを伝えようとする男性。
 
 
「もう一度、」
 
 
「もう一度…」
 
 
そんなやり取りが20回くらい続いて、やっと分かりました。
 
「アナタノスプーンガオチタヨ」
 
ジーンズのポケットから彼女のスプーンが滑り落ちたことを言っていたのです。
 
ところが、当の彼女は、話を聞き返す3回目くらいで地面に落ちたスプーンに気付いて自分で拾ってポケットに入れていました。
 
繰り返し彼が伝えていた後の17回は意味が無かったのです。
なのに、聞き返す彼女が聞き取れるまで何度でも話続けてくれたのです。
 
彼女は二つの意味で涙が止まらなくなりました。あきらめずに話続けてくれた彼に対する感謝と、助けてやるんだと言う自分の優越感に(傲慢さに)
たまらなくなって泣いたそうです。
 
 
打ち砕かれたからこそ
弱さを担う人のために彼女は今、とてもいい働きをしています。