今夜の記事は、この曲をBGMに読んでください。
The Plaza Promise
Only you. Escorial glow Just the rhythm, Let it go.
――スペインの夜風と、石畳のリズムに合わせて。
乾いた夜気がなだらかな山の緑を越えて、静まり返った邸宅街をそっと包み込んでいきます。
キッチンには、きれいに平らげられたフィデウアの皿と、パンコントマテの香ばしい余韻。
皆が寝静まったこの空間にはいま、リビングから微かに漏れるテレビの明かり、そして僕とユリ――ふたりきりの時間だけが流れていました。
すべてのざわめきが溶けた深夜のテラスへ、僕はタルト・デ・サンティアゴを乗せた皿と冷やしたフルーツ、そしてグラスを二つ並べたトレーを運びました。
「夜風、ちょうどいいね」
テラスのチェアに腰掛けたユリが、柔らかく息をつきます。月明かりが、彼女の横顔の輪郭を縁取っていました。その無防備で愛おしい笑顔を見ていると、昼間の厳しい日差しも、この美しい月明かりの前ではすっかり色褪せてしまいます。
僕はユリの隣に腰を下ろし、グラスにワインを満たしました。
「タルト、これにして正解だったな」
フォークで切り分けたアーモンドの香ばしいタルトに、フルーツをそっと添えてユリの口元へ運びます。彼女は少し目を丸くしたあと、嬉しそうに小さく口を開けました。
「……ん~!!すごく美味しい」
ふたりでグラスを軽く合わせます。
カチリ、と夜の静寂に心地よい音が響きました。
昼間は子どもたちのパパとして、そして厄介な幼馴染を水道屋へ華麗にエスコートする戦術家として動き回っていたけれど、――この夜の静けさの中では、僕はただのユリの隣にいる夫に戻ります。
遠くで虫の音が微かに聞こえます。
石造りの壁に守られたこの庭には、心地よいスペインの夏の風が吹き抜け、テラスのテーブルを挟んで向かい合うのではなく、並んで夜空を見上げる僕たちの肩と肩が、ほんのりと触れ合っていました。
「ねえ?ノア」
僕はグラスをテーブルに置き、ユリを見つめ返しました。そして、彼女の細い指を自分の手にそっと重ね合わせます。スペインの広大な大地も、押し寄せる喧騒も、すべてはこの静かなテラスの星空の下へと吸い込まれていきます。
「こうしてふたりでいると、本当にここが私たちの家なんだなって実感するね」
「当たり前だろ。ここには、僕たちの大切なものしかいないんだから」
――って、、
テオがいないじゃないかっっっ!!!!逢いたいっ!!( ノД`)
というわけで、そろそろ帰国しまぁ~~す!
そうだ、機内食の食べ過ぎに注意しよう。
……いや、待てよ、まずは空港ラウンジで朝食をとるでしょ?
そのあと機内食も出るでしょ? いかん、僕の胃袋の帰国準備が完全に追いついてない。
デザート食ってる場合じゃなかったわ!!Σ(- -ノ)ノ
それでは、また帰国後の記事でお会いしましょうヽ(´▽`)/
ブログやコメント欄でみなさんと楽しくお話しできるのを心待ちにしています。