地球人類最後の事件 | 仮称

地球人類最後の事件

歯が痛かったり、疲れ果てて動き気力が無かったため、休日に読むことが出来ました。


今回は浦賀和宏で「地球人類最後の事件」です。


いやいや。たいそうなタイトルですね。



この作品は続き物で、


松浦純菜の静かな世界 matsuura junna no shizukana sekai
火事と密室と、雨男のものがたり In The Wake Of Poseidon
上手なミステリの書き方教えます CURE
八木剛士 史上最大の事件 Towards Zero
さよなら純菜、そして不死の怪物 Takeshi Strikes Back
世界でいちばん醜い子供 Hymn For The Children
堕ちた天使と金色の悪魔 Another Green World


と今回で8作目になります。


最初は結構しっかりとしたミステリだったんですけどねぇ。。。


途中から(まぁ、一作目の途中から話は出てたんだけども)、主人公は「傷つかない体」の持ち主だったり、外出すれば雨が降る超雨男が登場したりと、特殊能力満載になってきます。


今まで話をさらっと紹介しておくと、主人公の八木君は本人も認める超不細工。

そのため周囲から延々といじめを受け続ける。

開き直ることが出来ないので、挙動不審となり、小中高校といじめの対象に。


そんなある日、妹とファミレスで食事中に暗殺者にピストルで狙われる。

妹は意識不明の重体。しかし、八木君はかすり傷ひとつ無しという奇跡を見せる。


そんな話を聞きつけたヒロインの松浦純菜は、「傷つかないのだから」とある事件の調査を依頼する。。。


ってな感じで最初のストーリーが始まり、段々と二人は仲良くなって行ったり、不仲になったりするわけですな。


松浦純菜にも過去があり。ある事故に巻き込まれて左腕が義手だったりするわけです。


八木君もいじめに対抗するために、傷つかない体を利用して、反撃を開始したり、命を狙われ続ける暗殺者に立ち向かったりと成長を見せます。


青春物っぽいですねぇ。

まぁ高校生のお話ですからねぇ。


しかし、基本形式が八木君視点で描かれるので、その内面のドロドロした部分が描写されるわけです。

しかも、何度も。何度も。何度も。マイナスオーラ出しまくりです。


読んでて、こいつは同じことばかり考えてるなぁ、とつくづく思い知らされます。


さて、今作ですが、前作のラストで、八木君はとある事件の容疑者として逮捕されてしまいます。


今回はその冤罪を晴らすと同時に、誰が彼をはめたのかを突き止めるのが主なストーリーです。


でも、そっちの話はおまけみたいなもので。。。


いや、メインストーリーがおまけってのも変な話なんですが。


まぁ、なんかシリーズを通してのストーリーのが気になるというか(´・ω・`)


今回のテーマは「復讐」です。


今までも散々復讐の話は出てきたのですが、今回は重いです。


因果応報につながる部分があります。


つまるところ、過去自分の犯した過ちがあったとして、人が同じ事をやるのを許せるか?

また、それを非難する資格があるか?


八木君は今回とんでもないことをしてしまいます(毎回色々とやらかすんだけども)。


どのくらいとんでもないかというと、殺されても文句が言えないくらい。。。


そして、その直後、ある人物によって報復を受けます(たぶん報復だと思うんだけどなぁ)。


そこで怒り狂うところで、今回の物語は終わっているのですが、深いです。


そして重いです。


きっと次の巻で、彼はあれこれ自分に都合の良い言い訳を述べて自分だけを正当化することでしょう。

結果は同じであれ、状況が違うとか。立場が違うとか。


しかし、第三者的立場から見れば、同じに見えるんだよねぇ。


冒頭で復讐の連鎖が同とか、書いてありました。


「殺されたから殺して…殺したから殺されて…それでホントに最後は平和になるのかよぉ!?」


どこかで聞いたことある台詞も引用してみたり(´・ω・`)

ちなみに、地球人類最初の事件はアダムとイブの子供アベルとカインの話。

カインは農作物、アベルは育てた羊の初子を神に捧げた。

しかし、神はアベルの捧げ物しか受け取ることは無かった。

嫉妬したカインは、アベルを殺害してしまった。

これが最初の事件。


聖書ですね。


で、人類最後の事件は復讐なんだろうか?


聖書の続きでは、他の人の害されるのを恐れたカインに、神は「カインを殺したものは7倍の復讐を与える」とカインに刻印をするそうです。


その後カインがどうなったのか。。。

そこまで聖書に詳しくないので。。。


次巻「生まれ来る子供たちのために」

でシリーズ完結らしい。


今のところハッピーエンドになる要素はひとかけらもありません。。。


そういえば、ラストで松浦純菜の左腕が動かなくなり、南部君が夕焼けを見ていたということは『力』がなくなったのだろうか?すると八木君も?