先月末のお話です。
お隣の太田市で「中島知久平邸シンポジウム」ってのがあり、行ってきました。

太田市は知る人ぞ知る、自動車「スバル」の町。
駅の北側に大きな工場を持ち、試走コースを持ち、製造した車をストックする大きな敷地を持ちます。
このスバル、元は「中島飛行機」として日本製の飛行機を作ったり、
第2次世界大戦時には ゼロ戦のエンジンの提供もしていたようです。

この中島飛行機を作ったのが「中島知久平」さんです。

知久平さんがご両親のために作ったおうちが、今も太田市尾島に残っています。


    玄関の車寄せと玄関 ↑               ↑左玄関 右客間


  車寄せ天井 ↑                  ↑ 玄関天井



 左から 客間 知久平さんの部屋棟 蔵         庭の巨木と客間 知久平棟↑

玄関棟の応接間の様子。


応接間の窓は西洋風の上げ下げ窓。その上のステンドガラスがとても美しい。
面ごとに柄がちがう。


 ↑カーテンの房掛け 特注の真鍮?外すと裏に「中島」と名入だそう・・・


↑壁と天井のコーナー。材料に施してある彫刻は本当に見事。
天井の照明は、創建当時のもの。(電球はLEDになってたけど)

こちらの建物、昭和5年上棟の棟札があったそう。
当時の一番良い技術、材料を使い、当時の金額で100万円だそうです。
同じころ大阪城の天守が復興されてますが、その金額は47万円。
とんでもない建物だったことが分かります。

現在、公開されているのは車寄せ部分の玄関棟のみ、
庭から回れば他の建物も外から見ることができます。
今のところ無料で見られるみたいですよ。
もちろん、文化財です。

興味のある方はぜひぜひご覧になって下さいな。
群馬県太田市押切町1417 中島知久平邸 です