●無題
こんにちは。
市川市のピアノ教室 ノア音楽教室の大岡史恵です。
この2~3日、こちらの新刊楽譜と向き合う時間を持っています。
- ピアノ曲集 星降る町の小さな風景 -ピアノのための28の小品-/全音楽譜出版社
- ¥1,620
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ピアノの先生仲間の間で、囁くように、
「この曲集、素敵だよね」
「心に響くよね」
「発表会で使えそうだよね」
…などと、聞こえてきている、曲集です。
6月15日に出版されたばかりで、
近所のコルトンプラザ内の楽器店でも、ひっそりと、一冊だけ、入荷されていたのを買ってきました。
わたしは、楽譜だけを購入しましたが、
同時発売のCDは、大学の先輩である三船優子さんが演奏していらっしゃいます。
三船さんは、とにかく、華のある方でした。
実力と、気品をあわせもった、遠い遠い存在に感じられました。
小汚い(笑)学生ホールの中でも、そこに居ればすぐに分かるようなオーラをお持ちでした。
私ごときが弾いただけでも、作曲者 轟千尋さんの想いや決意が伝わってくるような曲の数々。
三船さんの演奏でしたら、さぞや美しく表現されていることと思います。
この曲集を弾きながら、三船さんのことを想い出しながら、さらにつれづれ想い出したこと。
同じ学年だった、作曲家の方たち、今、どうしているだろうか、と。
音楽学専攻だった私は、学部の中では、「作曲理論学科」というくくりで、
「演奏学科」とは、分けられていました。
「作曲理論学科」というのは、我らが音楽学(音大によっては「楽理科」ともいう)と作曲科との二つの部門で成り立っていました。
ピアノの試験は、いつも一緒。
自然と、知人が多くなりました。
中でも、Sちゃんとは、あるときから仲良くしていただき、
お家に泊まらせていただいたり、いろいろな相談にのってもらったりしていました。
二人だけで、京都‐神戸を旅行したこともあります。
お互いの結婚を大きな転機として、疎遠になっていますが、
学生時代、将来を嘱望されていた彼女。
学内での作品発表会では、常連でした。
以前、彼女の作品が演奏されたものを録音したものをいただいたことがありますが、
優しくて、凛とした作品ばかりでした。
たぶん、そんな彼女の作風の記憶が、轟千尋さんの今回の曲集から、想い出されたのだと思います。
あるいは、この曲集の最終曲が、初見演奏の試験の課題のようだったからかもしれません。^^;
芸術的環境で育った彼女。
今、彼女の旦那さまは芸術家でありますし、音楽からまったく離れたわけではないと思いますし、
幸せに暮らしていることと思いますが、
彼女自身の作曲活動は、どうなっているのか…。
余計なお世話ながら、
私自身が、一旦音楽から遠ざかった時期を経て、ひょんなことから今があるだけに、
ときどき、彼女のことを想い出します。
音楽界に身を置くべくして生まれた彼女と、
そうではないはずなのに、今こうしている私と。
私ごときよりも、もっともっと、才能にあふれていて、
本来ならば、作曲家のみならず、ピアノの先生としてご活躍ならば(しているかもしれませんが)、
素晴らしいアドヴァイスができる先生になっているはずの、彼女です。
女性と、家庭と、環境と…
あらためて、つれづれ、考えております。
今日は、どうしても、ブログタイトルが浮かばなくて、「無題」で失礼します。
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