●楽譜を「読む」
こんにちは。
市川市のピアノ教室 ノア音楽教室の大岡史恵です。
すっきりと晴れて、気持ちの良い朝です。
さて。
ピアノ曲を初見で弾くとき、久しぶりに弾くとき。
早速鍵盤に指を置いて、今にも弾き始めようとする生徒さんに、
わたしは、「弾かないで!」
と、制します。
昨日ブログに書いたAちゃんとのレッスンで、久しぶりに「エーデルワイス」を弾こう、となったときにも、こう言いました。^^
まず、楽譜を「読む」こと。
久しぶりの曲だったら、
「ああ、ここがこうだったな。
ここ、あれに注意するんだったっけ」
など、楽譜を読みながら、思い出したり確認したりして、
それから、弾きましょう。
始めての曲を弾くときには、
まず、拍子記号(3/4拍子だとか)や、テンポ表示、調号などを確認します。
タイトルがあれば、それも、イメージの参考になりますね。
それから私は、最初の方を譜読みします。
どんな曲か、さわりの部分を把握すると、ちょっと安心します(笑)。
時間があれば、そのまま譜読みを続ける(黙読のように)こともアリかもしれませんが、
さわりの部分くらいで切り上げて、
今度は、楽譜全体を目に入れるようにします。
どうも同じらしい、と思われる部分や、
こことここは似ているらしい、とか、
「似たもの同士」を見つけておくと、ひたすらに最後を目指して掘り進んでいくような弾き方にならず、
少し余裕を持つことができそうです。
それから、何か変化が起こりそうな部分はありませんか?
テンポが変わりそうだ、とか
臨時記号が増えていれば、もしかしたらそのあたりから調が変わっているのかもしれませんね。
予見の時間が少なくても、注意した方がよさそうなところを把握しておくと、多少、心に余裕を持つことができるでしょう。
初めての場所へ行くとき、地図を見たり、路線図を確認したり、所要時間を調べたり…
しますよね?
それをやったって、すんなりたどり着けないときもあるというのに(私だからでしょうか?)、
なんにも確かめないで、「合点だ~!」と勢いだけで出かけたりは…
しないですよね?
音楽は、時間の芸術。
一度出してしまった音は、取り消すことができません。
弾き始める前に、ぜひ、楽譜を読んで、
たとえ初見演奏であっても、その曲の良さが伝わる、良さを感じ取ることができるようなものであったらいいなと、思います。
…なんて…
わたしだって、新しい楽譜を目の前に置かれたら、すぐにでも弾き出したいです(笑)。
そして、初見演奏は、学生時代、同じ作曲理論学科の中で、おそらく最下位の能力だったことでしょう(爆)。
そうそうたる作曲家の先生方が書き下ろしてくださった作品を見事に再現する、作曲専攻の友人たちと私とは、
まるで大人と子どものような差がありましたもの。
あのときのトラウマは、ありますが、^^;
またあの試験曲を初見として目の前に出されたら、どれくらいできるのかな? と、ちょっぴり怖いもの見たさのような気持ちが、今はあります。^^
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