子どもの頃、両親は仕事があったので、夜は祖母と過ごしていました。
クリスマスソングはたしか、『ジングルベル』と『赤鼻のとなかい』と『きよしこのよる』、あと『サンタが街にやってきた』だったかな。
クリスマスの夜も、やはり祖母と二人で。
部屋の明かりは消して、小さなクリスマスツリーの電飾を光らせ、クリスマスソングのレコードをかけ、歌を歌います。
オーナメントは後からのものもありますが、これなんかは初期の頃のでしょうね。
もしかしたら、ソノシートだったかもしれない(ビニールみたいなペニャペニャ曲がるヤツ)。
隙間風を感じるくらい寒くて、でもエアコンもストーブもホットカーペットなんかもなく、暖をとれるものはコタツただ一つの6畳間。
寒がりで、冬は関節が痛くなってしまう私の手足を、さすってくれたり、太ももにはさんで暖めてくれたおかあちゃん(祖母のこと)。
一緒に歌って、それからケーキを食べました。
是枝裕和監督の映画に『ワンダフルライフ』というのがあって、内容うろ覚えですが、死後に、それまでの人生の中のベストシーンを再現して映画にするというもの。
あなたの一番大切な思い出は何ですか、と。
私は、小さい頃のおかあちゃんとのクリスマスを選びます。
まだ何十年か生きるつもりでいますが、
きっとこのときより幸せな時間はないような気がして。
なんで、幸せな時間は留めておけず、あっという間にはるか彼方へ行っちゃうのかな。
いや、そうじゃないかな。
はるか彼方へ行っちゃってから、幸せだったと気づくのかな。
今年は、平屋の屋根より少しだけ高く伸びたもみの木(正確にはドイツトウヒ)の、そのてっぺんのところだけ、電飾をつけてみました。
林部さんはイルミネーションの電気代を気にしていたけど、
大丈夫ですよ〜!ソーラーですから!
季節外れの蛍みたいに、地味に点灯するクリスマスツリーを、お時間ある方、どうぞご覧ください。
最後の方はちょっと派手にピカピカします。
あっ!真っ暗で木は見えなかった…
ツリーらしさ、まるでなし…(^_^;)
メリークリスマス *\(^_^)/*