2005年、夏、だったかな。
サンがウチに来たのは。
その頃、レオという茶白の12歳の猫を飼っていて、
首輪とリードをつけて散歩させたり、庭の猫小屋につないだりしていました。
ある日姿を見せたのは、小さな黒猫。
3、4ヶ月くらいだったかな。
外につながれていたレオをお母さんだと思い込み、おっぱいをくわえようとする子猫。
ムチャクチャびっくりして怒るのも忘れ、
とまどうレオ(雄)。
子猫は昼間、人出があるので、物陰に隠れていますが、
夜のレオの散歩には毎晩ついてくるようになりました。
レオに会えるのが嬉しくて嬉しくてしょうがないようで、
ものすごいはしゃぎっぷり。
ありえないような、横っ跳びで走ってきます。
こういうカンジで。↓
レオが玄関から家に入ると、
玄関のドアをガリガリひっかいて、
自分も入れてくれ、と要求。
人を見ると逃げてしまいますが。
ある台風の日に、心配になって外へ様子を見に行き、置いてあったタイヤの陰に隠れてじっとしてるその子を見つけたとき、
あのとき、すっごく嬉しかった。
いてくれてよかったって思いました。
そうして、夫を説得し、父には秘密にし、
黒い小さな子猫はウチの子になりました。
チビ黒だったから、サンボなんだけど、
それだと父にバレちゃうから、ボをとって、
「サン」。
例によって懐かせて家に入れるまでには時間がかかりましたが。
そして、ワガママでケンカっぱやい猫嫌いのレオは、ものすごくイヤがりましたが。
サンはレオが好きで好きで、隙あらばおっぱいを吸おうとして、レオに怒られていました。
それから、
12年経って、
あのときのチビ黒は、今、我が家のボスとして、厳しく優しい立派なお姉ちゃんになりました。