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お知らせ
超スーパー気功療法師の旦那ちゃんがFacebook始めました。
遠隔気功のライブ配信などやってますよ~。ご覧くださいね
Facebookで「橘奎志」と検索すれば見つかります。
(名前の読みは たちばなけいし です。)
こんにちは。
今日はちょっと長文です。
旦那ちゃんの運命の出会いについて、です。
根来のおっちゃんに引き取られ、大阪でも安心できない環境に「心の鎧」をまとった旦那ちゃんでしたが、ここ大阪で運命の出会い、「魂の父と母」との出会いが、待っていました。
「魂の父」は、小学校の担任でした。
M先生は学校イチの人気者の先生でした。家庭訪問の時、今にも倒れそうな旦那ちゃんの家を見て、旦那ちゃんの全てを理解し、旦那ちゃんの全てを受け止めてくれました。
ある日、同級生が手を上げてM先生に質問しました。
「なんで橘くんだけ、えこひいきするんですか?」
M先生は事もなげに即答しました。
「お前達には両親がおる。でもこいつには両親がおらん。僕がえこひいきせな誰がすんねん?えこひいきして何が悪いねん?」
別のある日、授業中に退屈した旦那ちゃんは、椅子の足にコロコロを付け、教室中を滑って遊んでいました。板張りの床は滑る度に大きな音がしていました。最初は大目に見ていたM先生ですが、他の生徒の迷惑になるから、と数回注意しました。それが面白かった旦那ちゃんは止めません。とうとうM先生は旦那ちゃんを捕まえ、馬乗りになって、涙をボロボロこぼしながら「何でお前は俺の気持ちが分かれへんねん!」と叫びながらたたき続けました。旦那ちゃんの顔にM先生の涙がポタポタとこぼれ落ちました。そして、勢い余って旦那ちゃんを2階の教室の窓から外へ放り投げてしまいました。下の植栽がクッションとなって、旦那ちゃんは無傷でした。
この馬乗り事件、今でも同窓会の時は必ず話題に出るエピソードです。同級生にとっても旦那ちゃんにとっても、衝撃の事件でした。でも、旦那ちゃんは嬉しかったんです。M先生のパンチと涙を受けながら、M先生のありったけの愛情を全身に感じたからです。
「この先生は僕をまるごと受け止めてくれる。信じていいんだ。」
M先生は、旦那ちゃんの担任だった間も、卒業して担任を離れてからも、生涯を通じて旦那ちゃんをえこひいきし続けてくれました。毎年5月になると、いつも「牡丹の花が咲いたぞ、見においで」と、お家に招待してくれました。旦那ちゃんがお店を始めると、いつも一番最初に駆けつけてくれました。そして、気功療法師になった時、誰よりも喜んでくれました。
「魂の母」は、同級生の母でした。
「Mのおばちゃん」と初めて会ったのは、参観日でした。PTAの役員だったおばちゃんは、旦那ちゃんと目が合うと太陽のような輝く笑顔でニコリと笑い、「気が向いたらウチに遊びにおいで」と声をかけてくれました。
輝く笑顔が忘れられなかった旦那ちゃんは、学校帰りにMのおばちゃんの家に行ってピンポンを鳴らしました。しかし、「拒絶されたらどうしよう」という不安から、おばちゃんが出てくるのを待たずにダッシュで逃げ出しました。
学校帰りのピンポンダッシュを数日間繰り返したあと、ようやく念願のおばちゃんの輝く笑顔に再び会えました。おばちゃんは「やっぱりあんたやってんね。早よウチおはいり。」と家に招き入れ、束の間の「家庭の団らん」を味わわせてくれました。それ以来、学校が終わると、Mのおばちゃんに会いに行くのが日課となりました。
おばちゃんはいつも温かく迎えてくれました。そして、まっすぐな一本道を、何度も何度も振り返りながら自宅へ帰る旦那ちゃんの姿が見えなくなるまで、毎日必ずず~っと手を振って見送ってくれました。
運動会の日は、お昼のお弁当をいつもおばちゃんが用意してくれて、一緒に食べました。熱々の煮抜き(ゆで卵のこと)をほおばりながら、「おばちゃんコレ美味しいね!」と言うと、「そやろ?ほらもっといっぱい食べなさい」とニコニコしながら差し出してくれました。
ある日、家に行くと、おばちゃんはヒロタのシュークリームをひとつ持ってきました。同級生のSちゃんと旦那ちゃんの目の前で、たったひとつのシュークリームを半分に分け、それぞれに渡しました。そのシュークリームはSちゃんの大好物で、Sちゃんは泣き出してしまい、旦那ちゃんはしまった、と思いました。「僕のせいで悪いことした。もうココに来られへん。」と思いました。するとおばちゃんはSちゃんに向かってこう叱りました。
「あんたがお腹空いてるなら、この子も空いてんねん。ひとつしかないなら半分こや。みんな同じ、平等や。分け合って食べなさい。けん坊(旦那ちゃんのこと)、あんた何遠慮してんの?ほら、食べなさい。」
この時食べたシュークリームの味は今でも鮮明に覚えています。それ以来、ヒロタのシュークリームは旦那ちゃんにとって特別なお菓子です。
別のある日、どうしても帰りたくなかった旦那ちゃんは、おばちゃんにしがみつき、泣きながら日頃押し殺していた想いをとうとうぶつけました。
「僕、おばちゃん家の子になったらアカン?ココにおったらアカン?僕、おばちゃんの子になりたいねん。」
おばちゃんはギュッと抱きしめてくれました。その後、噛んで含めるように旦那ちゃんにこう言い聞かせました。
「あんたは橘の家を継がなアカンやろ?ウチの子になったらでけんようになる。だから、あんたはココの子になったらアカン。ほら、涙を拭いて、お家にお帰り。そしてまた、明日遊びにおいで。」
Mのおばちゃんもまた、小学校を卒業してからも、ずっと親代わりのように見守ってくれました。引っ越ししてSちゃんとは別の中学校に通っていたにもかかわらず、参観日には必ず来てくれました。今でもまるで本当の親子のように、いつも気にかけてくれています。
人生の途中、あまりの過酷な運命に負け、人としての道を外しそうになる時が何度もありました。しかし、その度にこの2人の顔が浮かびました。
「ありったけの愛情を注いでくれたあの2人を泣かしたらアカン」
その思いが、旦那ちゃんを踏みとどまらせてくれました。
この2人がいなかったら、旦那ちゃんは愛情を知ることはなかったでしょう。旦那ちゃんをこの世に生み出してくれたのは、病気で亡くなった両親ですが、旦那ちゃんに豊かな愛情を注いでくれたのは、この「魂の両親」です。
旦那ちゃんの生い立ちの話が、いま過酷な人生に立ち向かっている方の勇気になれたら、希望の光になれたら、と思って書いています。
どうか希望を失わないでください。
信じていれば、必ず道は開けます…旦那ちゃんのように。
読んでくれてありがとうございました。
明日もステキな一日になりますように