小学校の入学式の日が近付いてきた


もちろん平日だった


父は仕事の日だった


お父さん、入学式には来てくれるの?


お父さんはお仕事だから…


やだ!来てよ!


うーん…


お仕事休めないから…


じゃあ、お姉ちゃんに来て欲しい!


それはもっと難しいよ…


なんで?!


私だけ誰も来てくれないの、やだ!


みんなはお母さんが来るんだよ?


私だってみんなと同じように…


私はよく泣く子だった


思い通りにならないと、すぐに泣いていた


父も私に負い目があったのだろう


結局、父は仕事を休んで


小学校の入学式に来てくれた


保育園から一緒のお友達も居たけれど


初めましての子も沢山いた


普通は小学校の入学式というのは


新たな出発ということで


ドキドキ、ワクワクという感じなのだろうが


私はとにかく、新しい環境というものに


不安を感じ、怯えていた


入学式では、名前を呼ばれたら


大きな声ではい!と返事をして立つんだよ


と、担任の先生が教えてくれた


体育館という、とても広い空間で


入学式は行われた


私は頑張って、名前を呼ばれたら返事をしたけれど


やっぱり他の子に比べると、声が小さかった


そして、やがて入学式は終わり、一度教室に戻り


先生が色々お話をして


次に、入学式の記念写真を撮るので


校門へと移動した


言われる通りに並んで写真を撮ってもらった


当然、子供は男女いるが


担任の先生は女性


保護者はみんなお母さん


私だけ、お父さん


写真に写った大人は、校長先生と私の父だけが男性


私は…


その時は気付かなかったが


後で出来上がった写真を見てみると


見事に眉間にシワが寄って


とんでもない、しかめっつらで写っていた