石川県金沢市増泉一丁目


リサイクル着物のお店&お茶屋さんの凛凛。




正真正銘の妓楼建築、元遊郭です。


凛凛さんが入っている妓楼は長屋形式。


一棟に横並びで4つの遊廓が入っていました。


遊郭時代は長屋一棟に1人の大家(地主)がいて

4人の経営者を雇い、それぞれに複数の遊女が所属していたと思われます。


遊廓廃業後、大家が長屋自体を手放し、4人にそれぞれ売却した模様。



まず玄関先。



中にお邪魔すると

小上がりにも美しい豆タイル。




玄関が受付で客室は1階の奥に1部屋、2階に2部屋。






玄関から大階段を登って2階に上がると


数メートル先に裏口に降りる狭い階段があり


お客は賑やかな表通りではなく


裏階段を降りて裏口からひっそり出ていくシステムだったそう。





凛凛さんが遊郭を買い取ったのは

着物リサイクルのお店を開業する為。


付近の妓楼は老朽化が激しく


フルリフォーム必須な部屋が多かった中で


こちらの妓楼は


状態が比較的良かったそうです。


出来るだけ遊郭時代の造りを残したくて


リフォームではなく


1箇所ずつ古民家再生の業者に依頼して修繕した為


妓楼を買い取ってから1年かけて


費用は買い取った額の1.5倍かかったそうです。



売りに出される直前は

おばぁちゃんが一人で住んでいて


遊郭の後は転業アパートとして

部屋貸ししていたみたい。



おばぁちゃんが亡くなって売りに出されますが


親族6名でこの妓楼を相続していたらしく

なかなか売値が下がらなかったらしいです。



遊女が肘を付いて通りを眺めていたであろう肘掛欄干(ひじかけらんかん)は


転業アパートになる際、転落防止の為?


外側にガラスの窓が取り付けられた模様。



わたしが

豆タイルとか円柱が大好きで、って話したら


是非お風呂も見て行ってください、って案内して頂きました!


まず洗面台



そしてお風呂!!





五右衛門風呂だよっ。





もうこれ以上の豆タイルを拝める事はなかろうレベル


圧巻でした。




しかも凛凛さん(奥様)が凄く美人!品のある女性なんですよ


色々と癒されました


もちろんお茶も頂きました。





感無量です♡



おまけ、

主計町で見つけた赤線プレート。




風俗営業なのに料亭、そして公安。


凄い時代だ。




終わり