私は本気で人を好きになったことがなかった。

他人にあまり興味がなく、失恋で泣くことなんてあり得ないし考えられなかった。

好きという感情が分からなかった、担当と出会うまでは。


当時私は親に迷惑をかけまくって生きる希望を無くしていて、コンカフェ嬢をしながらぼーっと生きている時だった。

自分なんて生きてる価値がないと思ってたし、誰の役にも立てないし、生きてるだけで迷惑だと思っていた。


そんな時に担当と出会った。

初めはタイプでもなかったし特に容姿が好きなわけでもなかった。

だけど寂しさを埋めるように適当に何回も会っているうちに少し惹かれていったのかな。

そのときはホストなんて私からしたらキラキラして手に届かないアイドルみたいな存在に思っていた。

そんなアイドルみたいな人がお店に呼ばず外で、私みたいなゴミクズ人間と会ってくれているんだと思ったらすごく嬉しくて。

今思えば自己肯定感が低いからこそハマったんだろうね。

純粋な気持ちでこの人を応援したい、力になりたいって思えた。


そこからお店に通った。

お金を使うことでこの人と釣り合えると思った。

誰かが喜んでくれる=生きてていいんだ、役にたってるんだ、存在してていいんだって。

私の全部を肯定してくれて、認めてくれてる気がしてとっても幸せだった。

営業だってわかってても何でも良かった、その分幸せにしてくれたから。

担当のことを知れば知るほど好きになっていった。


好きになった人がたまたまホストだっただけ、寧ろこの人がホストじゃなかったら好きになってなかった。

この人さえいればもう何もいらない。

ただ誰かに認められたくて、愛されたかったのかな。