「でるー!!」
って言ってるまに、あそこの部分が少し広がって、黒いものが(゚o゚;
電話の奥から、「救急車呼びなさい!」
と言われ、慌てて119 “生まれそう” と住所だけ伝えて、
ふたたび病院に電話。
するとこんどは、
「自分で取り上げなさい。」
「頭が見えたらひっぱって!」
って助産婦さんに言われ
えーーー(ToT) と思いながらも
他に誰もいないからやるしかなく。
おそるおそる触ると、頭なのに、ふにゃふにゃに柔らかい。
大丈夫か?!とちゅうちょするけど、家内はずっと唸り続けてるし、
生まれて来る赤ん坊を死なすわけにもいかないから、
とにかく両手でしっかり頭を掴む。
頭をつかんでるって言っても、
その頭は、まだあそこから出きってるわけじゃないから、
当然、両手を家内のあそこ突っ込んで引っ張り出す!
家内の叫び声も激しさを増したが、どうにもできないし、
出産シーンなんて、名医がやっても叫んでると自分に言い訳(ーー;)
ゆっくり引っ張るも・・・、
生まれる直前の赤ちゃんの頭、柔らかいし小さいから、
首からちぎれたりしないか不安で仕方ない。
それでも、家内はひたすら唸り叫び続けていて、
ちゅうちょすることを許してくれない。
何分かかったかはわからなかったけど、なんとか出てきた。
そのさまは、まるでエイリアンが、
お腹を食い破って出てくるシーンの、
エイリアンそのもの、まんまで(◎-◎;)
えーと、えとっ
泣くかー!?
泣くかー!?
泣いた!!(-。-;)
ほっとするより先に、家内の身体は大丈夫なのかが心配だった。
出血の量は半端じゃなかった(≧д≦)
部屋の中は、出血で布団とその回りが、真っ赤になっていて、
出産でなければ、どう見ても殺人現場のようになっていた。
にも関わらず家内は「赤ちゃん!赤ちゃん!」と、
生まれてきた赤ん坊の心配をして、
元気に泣く赤ん坊を抱こうとするが、寝返りすらできない。
と、そこへ救急車が・・・
やっと一安心したが、エレベーターのないうちのマンションは
階段も狭く、タンカで階段を下りれない!
まだ胎盤も出ていなく、
赤ん坊とつながったままで、よけい運び出せない!
救急隊員が、外で「誰か手伝って下さい!」って叫んでる、
こんな時間に、夜中の3時過ぎてるのに、と思ったが、
直ぐに上がってきてくれた。
日体大の女子大生で、あそこを丸だしにした女性のレスキューには
うってつけだけど、よく都合良くいたもんだと、めちゃくちゃ感謝した。
4階から1階へやっとの思いで出てみると、
マンションの出口にはたくさんの人だかりができてて( ・_・;)
そりゃ~マンションの4階とは言え、
商店街の一画でこんな夜中これだけ叫んだら…
それと、こんなにいたら、人を呼ぶのもすぐか…
手伝ってくれた人にありがとうございましたとお礼を伝え、
そこにいた人たちにも、「見守ってくれてありがとうございます!」と
頭を下げて、救急車で病院へ。
生まれたのは女の子でした。
娘の頭には、長い間、私が引っ張った時の手形が残ってましたが、
それも小学校を上がるころには消えてました。
第3話へつづく。