ある日の夜、その日もいつもと同じ様に二人で帰り、私の家の前で
お疲れ様
ってお別れして。

ポストを空けて一枚の手紙を発見。



部屋に戻って読んでみる。

それは来てほしくなかった、私の帰国を余儀なくする手紙でした。
要するにビザの手続きが上手くいかずに、1カ月以内に帰らなければいけない。という話。



そうなるかもしれないとは思ってたけど、現実を目のあたりにして、目の前が真っ暗になった。
放心状態だった。




そんなボーっとした中に、Haruさんからのメール

お疲れ様。今家につきました。
また明日。


夜中に30分歩いて帰るのは私も心配だったので、一応家に着いたらメールしてもらうようにしてもらっていた。
いつもなら、返信するかしないか。しても

お疲れさまね♪


くらいですが、今日は何も考えられなくて。
思わず電話をかけてしまった。


H どうした?
n ・・・
H nono?
n ・・・ 手紙来たんだ。
H ? 手紙?何の?
n 帰らなきゃいけないんだって。日本に。
H え?いつ?
n ・・・
何も言えない私。

H 大丈夫?

しばらくそんな状態だったけど、ハッと急に気がついて
n あ、ごめん。何でもないよ。
  なんかね、ビザの申請上手くいかなかったんだって。それであと1カ月くらいで日本に帰らなきゃいけないらしいんだ。でも、多分そうなるだろうって前から思ってたの。
ごめんね、急に電話しちゃって。
おやすみ~。


って元気な声であいさつして、電話を切った。



抜け殻みたいになって、何も考えられなくて。
どうしたらいいのかもわからなくて。





次の日は自分を奮い立たせ、いつも通りに振る舞う。
、外に出てしまえばも元々感情を表すのが苦手な私にとって普通に振る舞う事はさほど難しくなく。
誰にも何にも気が付かれる事なく、仕事場を去った。



が、さすがに昨日ふと電話をかけてしまった手前、Haruさんとは気まずくて帰る気がしなくて。
メールにて

お疲れ様です。今日は一人で帰ります。また明日。おやすみなさい。

と送った。
その瞬間電話がかかってきて

H お疲れ。
n お疲れ様です
H 一人で帰るの?
n はい。今日は疲れたんで早く帰ろうと思って。
H そっかぁ。本当にもう帰っちゃうの?一緒に帰れない?
n ・・・すみません。先に帰ります。また明日。


と言って電話を切った。
誰かと二人っきりになって、この事を黙っていられる自信はなかったし、話してもどうにかなる問題でもなく。
話すならば、もう少し明るく話せるようになってからにしたかった。
自分の弱いところ、誰にも見せたくなくて。


でもやっぱり辛くて。



そんな状態から抜け出せず。

その後家に帰ってから、次の日の夕方まで何をしていたのか分からないほど呆然としていた。
(次の日の仕事は夕方からだった)

H ねぇ、一緒に帰ってもいい?


って帰り道に聞かれました。

私が一人で駅に向かって歩こうとした時です。


n え??

  別にいいけど。何で?Haruさん××ですから○○駅ですよね?

(車だと同じ方向ですが、地下鉄だと路線が違うため、違う駅になる)



H とりあえず、一緒に行こう。


って言われて、私の駅へ向かって歩くことに。

話を聞けば、Haruさんは秋にあるマラソンの大会に参加する事になっているらしい。

有名所のフルマラソン!!


それに向けて少しづつ体力づくりとかしているらしく。

この時期は季節もいいし、帰りに歩こうか。

と、考えたらしく。

私の家から歩くと30分くらいでちょうどいいから。とか。


だから、よければたまには一緒に帰らない?



とのこと。

いいけど、いいけど、 えー!!!

この間、友達が言ってたのって満更でもないの?

って動揺しないっていったらウソではない。



でも普通に私の家の前まで来て、じゃ明日ねー。って去っていったけど。。。



その次の週末に皆でバーベキューやる事が決定していたので、その話題したり。

仕事の話したり。



そんなんで、ホボ毎日一緒に帰る日々が続きました。


でも何もナシです。



バーベキューも皆で楽しくやって。

片付けして、彼の部屋で二人っきりになった事もあったけど(バーベキューしたのが彼の家の近くだったため)何もなく。



始めの頃こそ、気があるんじゃないか?ってドキドキしたりもしたけど、そんな事が続けば続くほど、そんな事はないんだろうなぁって思ってました。



その間約1カ月半です。

その後の1週間(野球を見に行くまで)何もなかったものの、Haruさんとの会話は確実に増えました。


仕事の合間、外の隣にある公共スペースでコーヒーとか飲んでる時とか、一緒に話したり。

(二人でなくても)



そして一緒に野球にも行きました。


二人とも初の新しいスタジアム&VIP席に大興奮で盛り上がって。

子供みたいにはしゃいで。


すっごく楽しい野球観戦でした。



帰りも一緒に夕飯食べて。







その数日後、仕事仲間に二人で野球に行ったらしいという話が伝わったみたいで


ねぇ、nono、Haruさんと野球行ったんだって?

何?そういう関係なの?


って聞かれて

n え??全然そんなんじゃないよ。この間飲み行った時、私野球行きたいって言ってたじゃん。

  で、次の日ちょうどチケット貰ったんだって。それで一緒に行っただけだよ。


ふーん。。。でも、Haruさんはそれだけじゃないと思うよ。


n そんな事ないでしょ(笑)


って言ってたし、そう思ってました。



その後も二人ではないけど、数回飲みに行ったりはしました。

過去の恋愛話とかもしたりして。

ぜんぜんそういう様子はみせなかったし、気にせず話せる仲間でした。