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本国韓国はもちろん、日本、そしてアジア各国で絶大な人気を誇るイ・ジュンギが、除隊後復帰作に選んだドラマ『アラン使道伝 ‐アランサトデン‐』が5月10日（金）、ついに日本でDVDリリースされる。復帰作第一弾として本作を選んだ理由、そしてファンに対する想いをイ・ジュンギ本人に聞いた。
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2012年2月、約2年の軍隊服務を終えたイ・ジュンギ。以前よりもさらにシャープに、男らしく変貌を遂げていた。
まず最初に、除隊後初の作品として本作『アラン使道伝』を選んだ理由を聞くと、そこからは2年もの間あたためていたであろうファンへの熱い想いが溢れ出した。「まず、フュージョン時代劇でありながら、ファンタジーロマンスという側面を持っている斬新さ、クリエイティブなところに興味を持ちました。そして、2年ぶりの復帰作としてこの作品に出演すれば、みなさんに楽しんでもらえると思ったんです。他にもいくつかオファーをいただきましたが、俳優としてがんばっているイ・ジュンギの姿をお見せすることができ、しっかりと復帰のご挨拶をできるのはこの作品しかないと思いました」。
本作の舞台は朝鮮時代、慶南地方の慶尚南道密陽。イ・ジュンギは暗い過去を背負った若き使道ウノを演じている。“見えないものが見える”ウノは、記憶を失った美しき女幽霊アラン（シン・ミナ）と出会い、生と死、光と闇、希望と裏切り、二つの相反する世界を往来する…。
本作には多くの“霊体”が登場するが、そのほとんどにCGを使用していたため、撮影時は相手なくして演技をしていたという。しかしイ・ジュンギ本人は、それほど苦労しなかったと語る。「特に難しいというところはなかったですね。架空の相手に対するリアクションを、ひとつひとつ想像しながら作っていきました。むしろ楽しかったです。幽霊と闘うシーンの撮影では、頭の中で彼らの動きを想像しながらやっていました。相手はCGですが、僕はすべてのアクションをこなしました。視聴者のみなさんはそれを知ってすごく驚いていたそうです。そう聞かされた時、とても達成感を感じました」。
本作にはたくさんのアクションシーンが登場するが、イ・ジュンギ自身、それらの構成には積極的に参加し、たくさんのアイデアを出していたとか。「アクションこそ俳優の力量が問われます。アクションをするのは僕自身なので、どんな演技が出来るかは自分自身が一番よくわかっています。だからこそ、参加させてほしいと志願したんです」。
扇子を華麗に扱い、次々と悪霊を倒していくイ・ジュンギの姿は本作のみどころのひとつ。このアイデアも彼自身が出したものなのだという。「当初は、扇子を開くとそこに悪霊が吸い込まれるという設定だったのですが、扇子で切り倒したほうが華やかなのではないかとアイデアを出しました。アクションシーンには欲を出して挑んだので、すべて気に入っています。本当はもっともっとやりたかったんですが、監督から『アクションが多すぎる』とNGを出されてしまいました」。
「扇子の扱いはすごく難しくて、とにかく出来るまで、最大12テイク撮り直しました。ミスをすると大怪我につながります。実際、本当に殴ってしまったり殴られたりしましたし、体力の消耗も激しいです。そういう時は空を仰いで、出来る限り自分を罵倒しました（笑）。かなりの罵声でしたよ。周りのみんなにも緊張感を持ってもらいたかったですし、なにより視聴者のことを考えて自分を鼓舞していました」。
ウノと違い、自身は全く霊感がないというイ・ジュンギ。ところが恐ろしい体験をしたことはあると語る。「関西空港に向かう飛行機に乗っていて、台風に遭遇してしまったんです。機体がものすごく揺れて、普段なら乗客を安心させてくれるCAさんも、この時ばかりは『危険です』と断言していました。その時僕は、涙を流しながらとにかくお祈りしていました。『どうか助けてください。正しく生きますから』と。一生忘れられないですね」。
シン・ミナ演じる女幽霊アランとの恋模様にも注目したい本作。そこで最後に、イ・ジュンギの理想のデート像を聞いてみた。「俳優というお仕事をさせていただいているので、デートらしいデートをしたことがないんです。だから、僕がしたいデートはすごく素朴ですよ。街を歩いて露店で売っているものを食べたり、彼女にぴったりのヘアピンを買ってあげたり、遊園地に行ったり…一般の方たちの中でデートしてみたいです。そして最後に素敵なキスができればいいなって」。
除隊後第一弾出演作として見事華々しい復帰を果たしたイ・ジュンギ。今後は日本を含む海外との合作にも積極的に参加したいとも語っていた。（取材・文・写真：市川沙希）
韓国ドラマ『アラン使道伝 ‐アランサトデン‐』は、2013年5月10日（金）にDVD‐SET1、6月5日（水）にDVD‐SET2が発売。ともに1万9950円（税込）。
