太陽が沈み、空の色が変わる。


私はようやく、その重い体を起こす。


居るはずの彼の姿が無い。


この終わり方で良かったのだ。


彼の匂いが残るこのベッドで私は泣いた。


愛してる。


気持ちだけは着いて行かない。


本気で愛してたから。


私の気持ちと共に彼は居なくなった。


風が冷たく感じた。


まだ初夏のはずなのに。