当たり前ですが、妊娠により妊婦さんの心や身体は大きく変化します。
身体の辛さが心に、心の辛さが身体に影響し、悪循環となって辛さが増してしまってはいませんか・・・
つわりもストレスにより悪化することが分かっています。
あなたの心の辛さ、もしかしたら「時代」のせいかもしれません。
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安全な妊娠・出産に関する国際的権威であるデニス女史が、著書の中で、現代の妊婦さんの心理的な問題の背景をご説明されています
― 妊娠・出産の安全面が飛躍的に向上したことで、最近の妊娠中の心理的な問題は、しばしば身体的な問題以上に深刻です。
いわゆる妊娠と出産の「医療化」で技術的に進歩したことにより、皮肉なことに、女性は自ら主体的に妊娠・出産をコントロールする能力を失いつつあるのです。
(筆者エミ訳)
Denise Tiran 『Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated Approach to Care』(2004, Churchill Livingstone )
ISBN-10: 0443073929
ISBN-13: 978-0443073922
Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated.../Churchill Livingstone
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妊娠・出産が「医療化」している現代。
私自身、第一子を妊娠した当初、当然のように病院で健診を受け、医師や助産師さんの仰ることを信じ、出産時の医療体制に抜かりはないか気にしていました。
医療さまさまです
(その後マタニティヨガやバースプラン作成をきっかけに、妊娠・出産に対する主体的な気持ちも徐々に育めましたが・・・)
勿論、医療の進歩のお蔭で安全なお産が増え、助かる命が増えているわけですし、妊婦健診も絶対に積極的に受けるべきです。
ただ、それに加えて、医療に頼れる現代だからこそ、「他でもない自分が産むんだ 」という強い意思を意識して持つことが出来たら、より自分らしくて後悔の少ない妊娠・出産経験に近付ける気がします
今抱えている心の辛さ、一旦時代のせいにしてしまいましょう。
医療が発達したこんな時代だからこそ心の辛さが増しているのだとしたら、「それじゃ仕方ないか」と少し思える気がしませんか