つわりを悪化させる要因は、人によって千差万別。
自分自身の要因を探ることが、適切な対策を講じ症状を軽くするための近道です
特定の臭いや食べ物とか、乗り物とか、不安感や疲れといった一般的に言われる要因の他にも、こんな要因も考えられることをご存知でしょうか
例えば、「過去の首や背中の怪我」です。
Photo by Brett Jordan英国マタニティケアの第一人者であるデニス女史が、著書の中で、過去に交通事故でむち打ちを患った妊婦さんの酷いつわりが頭・首・背骨に効くリフレクソロジーで改善されたケースをご紹介されています。
― 32歳の経産婦が、過去の２度の妊娠中には経験したことのない酷いつわりの症状で産院を訪れました。
診察の中で、彼女が前年に交通事故に合いむち打ちを患って、それ以来しつこく繰り返す頭痛と首の痛みに悩まされていることが分かりました。
そこで助産師は足裏の頭・首・背骨のツボに対しリフレクソロジーに当てはまる整骨療法／カイロプラクティックの理論に基づいた治療を10分間行いました。
次の週、女性は再度診察に訪れ、リフレクソロジーの翌日は吐き気と嘔吐が悪化したものの（好転反応と思われます）、その後症状は改善され、それ以来一度も嘔吐していないし頭痛もないとのこと。
吐き気はまだあるけれどもう耐えられる範囲になっており、これ以上の治療は不要とのことでした。
（筆者エミ訳）
Denise Tiran 『Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated Approach to Care』(2004, Churchill Livingstone )
ISBN-10: 0443073929
ISBN-13: 978-0443073922
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この妊婦さんは、交通事故によるむち打ちが自分のつわりによる嘔吐を引き起こしているとは、きっと思いもよらなかったことでしょう。
今つわりで苦しんでいる妊婦の皆さま、もしかしたら思いもよらないところにつわりを悪化させている要因が潜んでいるかもしれません
それが判明したら、新たな対策を試すことが出来ます
過去の病歴や生活習慣を、今一度振り返ってみてくださいね