とある食材は、出産で行われる硬膜外麻酔や脊椎麻酔の後、血腫が出来てしまうリスクを高めます
その食材の中には、つわり対策としてお勧めしている「生姜」も含まれます。
麻酔を使用する予定帝王切開や無痛分娩予定の妊婦さんは勿論、そうでない妊婦さんも、緊急帝王切開となる等出産時に麻酔を使用する可能性は誰にでもあります。
生姜やそれら食材は、出産が近付いたら、摂取し過ぎないようにしましょう
・・・さて、生姜以外の食材は何でしょう
Photo by Akino Ann
安全な妊娠・出産に関する国際的権威デニス女史が、著書の中で以下のようにご紹介されています。
― 生姜、銀杏、或いは多量のニンニクを摂取している女性は、硬膜外麻酔や脊椎麻酔後の血腫のリスクが理論上考えられます。
(筆者エミ訳)
Denise Tiran 『Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated Approach to Care』(2004, Churchill Livingstone )
ISBN-10: 0443073929
ISBN-13: 978-0443073922
Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated.../Churchill Livingstone
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生姜、銀杏、ニンニク、どれも身近な食材ですね
生姜やニンニクはスタミナが付きそうで健康的なイメージがありますし、銀杏は季節物としてちょうど時季であればやはり健康的な和食、パクパクと食べてしまいそうです
妊娠中に重要な栄養素は沢山ありますし、摂り過ぎると危険な栄養素もあるため、妊娠中は様々な栄養素をバランスよく摂取するようよく言われますよね。
出産間近は食事について気が緩む方もいるかと思いますが、出産時にも特定の食材によるこんなリスクが存在するのです
是非、出産のそのときまで、バランスの良い食生活を心掛けましょう
尚、つわり対策としてお勧めの生姜ですが、一般的につわりのとくに酷い妊娠初期でも、その摂取量や継続しての摂取期間には制限があります。
( 詳細はこちら: つわり対策で「生姜」を摂取する前に知っておくべき注意点 )
正しい知識を頭に入れて、上手に利用していきたいですね