女性はもともと便秘がちな方が多いですが、妊娠するとさらに便秘になりやすくなります そして便秘のせいで、おなかの張りや腹痛、食欲不振、吐き気、さらには直腸内痔や静脈瘤などを引き起こすこともあります。
つまり便秘は、つわりや妊娠中の不快な症状を悪化させることにも繋がってしまうのです。
つまり便秘は、つわりや妊娠中の不快な症状を悪化させることにも繋がってしまうのです。
by k14
妊娠中の便秘の原因
妊娠するとプロゲステロンと呼ばれるホルモンが急増します。
プロゲステロンは胎児が成長し、妊娠を維持できるように働いてくれます。
ただし、副作用もあります。その一つが便秘です。
・プロゲステロンは、体内に水分を保とうとします。その結果、排便に必要な十分な水分が不足してしまいます。
・プロゲステロンは、腸のぜん動を弱めます。すると、食べ物は排出されにくくなってしまいます。
・プロゲステロンは、流産を防ぐために括約筋を収縮させます。そのため、よけいに排泄が難しくなります。
その他にも、鉄を多く摂取することで便秘になる妊婦さんもいらっしゃいます。
手軽にできる6つの便秘対策
1. 十分な水分を飲む
水分は大便を柔らかくし、通りを良くしてくれます。ただし、カフェインやアルコールを含む飲料は、胃腸の水分を減らす可能性があります。
2. 食事の始めに水溶性食物繊維の食品を食べる
水溶性食物繊維は、水分を保持する能力が高く、胃の中での滞留時間も長く、血糖値の急激な増加を抑えるという特徴があります。そのため、ごぼうや大根、ニンジンなどの野菜や、大麦やオートミールなどの穀物、果物、海藻、きのこ類を積極的に食べると良いでしょう。
3. プルーンを食べる・プルーンジュースを飲む
プルーンには「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。また、腸の動きを活発にし、水分を保つ「ソルビトール」も含まれています。そのため、便に水分を多く含んで通りを良くしてくれるだけでなく、腸内での酸生成を助け、腸の活動を促してくれます。
4. 乳酸菌が生きて腸まで届くヨーグルトを食べる
どこかで聞いたことのあるフレーズですね(笑)
乳酸菌には整腸作用があることで有名ですが、実はその大半が胃と十二指腸で死滅してしまいます。そのため、生きたまま腸に届く乳酸菌を含む乳製品を1日1回食べると良いでしょう。
また、腸の働きを活発にする善玉菌が増えやすくなるよう、「オリゴ糖」を含むものを選ぶか、一緒に食べるとより効果的です。
5. オリーブオイルを1日大さじ2杯摂る
オリーブオイルには大腸まで届く「オレイン酸」が豊富に含まれています。このオレイン酸が便を柔らかくし、すべりを良くしてくれるため、排出しやすくなるのです。
このオリーブオイル対策は、便秘外来を設置している松生クリニックの松生恒夫先生が推奨する方法です。
6. 適度な運動で腸を刺激する
運動は腸を刺激するため、便通を促してくれます。また、運動により腹筋を鍛えることで、排便に必要な括約筋が強化され、排便しやすくなります。
運動は腸を刺激するため、便通を促してくれます。また、運動により腹筋を鍛えることで、排便に必要な括約筋が強化され、排便しやすくなります。